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コロナ禍でキャバ嬢が困ったこと「店がヒマよりも…」

―[キャバ嬢に訊け]―
 新型コロナの第2波が懸念されているものの、世の中は経済回復のために動き出している。夜の街も同様だが、感染者数の増加などで客足はしばらく戻りそうになく、困惑する様子を幾度となく取材してきた。
キャバ嬢

「店が暇……」以外に困ったこととは?

 そんな中で「店がヒマなことよりも、もっと困っていることがある」と語る夜の蝶達がいる。キャバ嬢達がコロナ禍で困ったこととは何なのだろうか?

コロナのせいで整形ができない!

 まず、話を聞いたのは大阪のキャバクラに勤務するルイさん(仮名・28歳)。コロナ前は韓国旅行をするのが好きだったと話す彼女だが……。 「韓国旅行といっても、整形がメインで観光はほとんどしていないんですけれどね。韓国整形の何が良いって料金は日本の1/3ほどで受けられるし、技術がすごい。それにアフターケアもしっかりしているので、気に入らなかったら保証期間以内であれば再手術もできるんです。実は緊急事態宣言前の1月にも韓国で整形してきたばかり。そのときは鼻と目のメンテナンスをしたのですが、今は涙袋注入やホクロ取りとかプチ整形がしたいんですよね。
整形

写真はイメージです(以下同じ)

 でも、コロナのせいで渡韓するのにビザが必要みたいです。さすがに整形でビザは下りないだろうし、回りのキャバ嬢達も『韓国行けないのツライ……』とボヤいていますね(笑)」  緊急事態宣言中に整形をする人は増加したというが、キャバ嬢も例外ではない。しかし現在、韓国では日本人の査証免除の停止が措置されている。 「でも、友達のキャバ嬢は留学ビザを使って整形しに行っていましたが(笑)。韓国に到着して2週間隔離、さらに日本に帰国して2週間の隔離なので1か月以上も店を休んだそうです。韓国では1泊1000円ほどの格安ホテルに泊まるので滞在費はそこまでかからないので、それでも日本の1/2程度の費用で行けるみたい。私みたいにプチ整形希望の人は、諦めて日本のクリニックに行くしかなさそうですね……」  ルイさんのいう涙袋形成を日本の美容整形外科で手術すると、価格は2万円~6万円ほど。しかし韓国で同じ手術をすると8000円程度。航空券と宿代を合わせても5万円以下で行けるので、他のプチ整形とまとめて受けるのがお得だという。

就活に不安の学生キャバ嬢

 整形できなくて困っているキャバ嬢がいる一方で、コロナ禍で将来に悩んでいるキャバ嬢も。大阪ミナミのキャバクラに勤務するミユさん(仮名・20歳)は今年、就活を迎える大学生だ。 「学校は今、オンライン授業なのでキャバは出勤しやすいのですが、今後どうしようか迷っています。大学では心理学を専攻しているのですが、今はコロナでインターンを中止する企業がほとんどで就活がまともにできるか不安です。同じ大学の友達は4月から1年間のアメリカ留学に行く予定だったのですが、コロナで行けなくなったため、留学を1年遅らせて就職浪人すると言っていました。私も今年は諦めて来年に賭けようか迷っています。でも、これからコロナの第2波が来ると言われているし、店もいつ休業要請が出てもおかしくない状態……、どちらもにせよ不安ですよね」
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昼はOLキャバ嬢の困ったこととは?
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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