お金

「日本一顔が売れている」フリー素材のモデルを直撃。昨年の稼ぎは?

 満員電車に揺られ、上司の顔色を窺う生き方もいいが、誰にも邪魔されずわが道をゆき、カネを摑む道もある。ネットに顔出しするフリー素材写真のモデルは、いくら稼げるのか?
自分を売って稼ぐ

大川竜弥氏

あらゆるメディアに露出すれば仕事の依頼も増える

 大手フリー画像素材サイト「ぱくたそ」のモデル兼広報担当の大川竜弥氏は、顔出しフリー素材モデル界の第一人者だ。ネット広告やニュースサイトなど、あらゆる場面で彼の画像が使われている。さぞかし稼いでいるのだろう。 「とんでもない。『ぱくたそ』の写真はタダですから、モデルもお金をもらえません。僕はかろうじて企業CMやキャンペーンなどの広告案件で使ってもらってギャラが発生していますが、それでも去年の稼ぎは300万円ほどです」

ネットにさんざん顔出しも金銭以外にメリットが

 それでも、ネットにさんざん顔をさらしている業界のトップは専業で食べられるだけの収入がある。 「実は、ネットに顔を出すのは、そんなに怖くないし、顔が売れるメリットは実は大きい。それによって自身の仕事が取れたり、話題にされたり、お金だけじゃないメリットがある。実際ウチのモデルにもIT系、ライター、広報などで、ネットに顔を出すから仕事を貰えているという人が多いです」 自分を売って稼ぐ ただ、もちろんデメリットやリスクは存在する。 「ネット上には永久に写真が残りますから、『全身デジタルタトゥー』と化します。また、掲載先をコントロールできないので、アダルトサイトや風俗店や出張ホスト、さらには詐欺まがいの情報商材に顔を使われることもあります」  それでもこの仕事に関心を持つ物好きな人がいるとしたら、大川氏はどうアドバイスするのか。 「最近だと高齢化をにらんでシニア夫婦のフリー素材の需要があります。片方がお餅を食べて喉に詰まらせてしまい、片方が助けているシーンとか。コロナの今ならフェイスガードしている人物も需要がある。世の中が必要としている写真を提供していくのは楽しいこと。僕は『ぱくたそ』を有料素材のサイトよりもクオリティの高い無料素材サイトにしたい。そのためにもっと稼いで、もっといい写真をたくさん撮っていきたいです」  大川氏と「ぱくたそ」は、ネットの世界に、どんな価値を残していけるだろうか。 【大川竜弥氏】 「日本一顔が売れている」フリー素材モデル。自分の葬式風景もフリー素材にしたいと願うほどの熱量の持ち主。 <取材・文/武馬怜子(清談社)>
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