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立命館卒なのに年収180万円。入社2年で寿退社した40代女性の後悔

 輝かしい未来を見据えて猛勉強。努力が実って難関大学に入学、卒業し“高学歴”という肩書を得たにもかかわらず低収入に陥っている人がいる。彼らはなぜエリート街道から外れてしまったのか。立命館大学法学部を卒業も、現在の年収180万円になった40代女性を取材。言うに言えぬ低収入の理由とその背景に迫る!

高卒の夫と学歴格差婚。在宅添削バイトでプライドを満たす

高学歴貧困の末路

菅原かなさん(仮名)49歳 派遣社員

 立命館大学法学部卒業後、大手電機メーカーの子会社に入社し、そこで出会った4歳年上の男性と結婚。2年後に男児、3年後に女児を出産。順風満帆の人生を送っていた菅原かなさん(仮名・49歳)だが、結婚生活に高学歴ならではの深刻な不満を抱えているという。 「昇進して責任を持つなんてまっぴらだと、入社2年で寿退社したんですが、高卒の夫との学歴の差をしばしば感じます。  一緒にテレビを観ていても、歴史や趣味などの教養番組になるとチャンネルを変えられて、興味のないバラエティ番組にされてしまう。夫が一緒に京都の寺や神社の散策に行けるような高学歴の人だったらいいのにと思います」

自分は何のために大学に行ったのか?

 子供の宿題や進路の相談はすべて彼女が担当。「父親ではわからない」と頼る彼らを難関大合格へと導いた。そんな子供たちを見るにつけ、後悔ばかりが募るのだとか。 「努力して入った名門大学の法学部なのに、自分は何のために大学に行ったのか? そんな疑問を常に抱えています。  新卒のときに就活を頑張って一流企業に入っていれば、年収500万円以上で、教養もある男性と結婚していたかもしれない。  同じ大学の友達数人と会ったとき、『あなたの旦那、どこの大学出てるの?』と聞かれて答えに窮して以来、もう同級生とは会っていません」
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立命館卒のプライドを満たせるものは…
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