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梨泰院クラスのセロイはなぜ店の名前を「タンバム(甘い夜)」にしたのか?

苦い夜を少しでも甘くしたい

 セロイは自分の人生について「苦い」と評しています。だからこそ、彼は甘い夜を願って、タンバムという名前を店につけたのです。この「人生の苦さと甘さ」は梨泰院クラスという物語の重要なテーマの一つになっています。  この時のセロイの心情は「自覚」です。私たちには常に頭に浮かんでくる思考が何かしらあります。その思考を自覚できてアクションを起こせれば人生を変わり始め、自覚できずにアクションを起こせなければ、同じ状態に留まり続けることになります。そして、その思考の自覚を促してくれるのは、他人の言葉です。  セロイの場合、何年も前に父親と酌み交わした酒の甘さが、自分の人生の苦さから抜け出すことの象徴になっています。このように人物の影響が年単位の時間をかけて作用することは珍しくありません。だからこそ、人物の影響は継続して努力するための原動力になるのです。  仕事には「ただお金をもらうための仕事」と「人生を表現するための仕事」の二種類があります。もし後者の仕事を望んでいるのなら、自分の商品やサービスや会社に名前をつけることが、そのまま自分の人生の羅針盤になってくれます。そして、その名前の由来になるフレーズには、誰かとの思い出が関わっているはずです。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

人生を変えるマインドレコーディング

人はなぜ続けることができないのか? 続けるには「信念」が必要だ!

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