――まもなく最終回を迎える『真夏の少年～19452020』（金曜、よる11時15分～※一部地域除く）の話を伺います。今回、演じてみてどうでしたか？ 松風：周りのコは派手なきゃぴきゃぴしたJKなんですけど、私が演じている彩香ちゃんは、素朴な感じの普通なコなんです。第４話では、春日篤（浮所飛貴／美 少年）くんという男の子に恋をして、ちょっとストーカーっぽい感じで追いかけちゃう。なんか思いが溢れて……みたいな。彩香ちゃんの真っすぐさというか、傍から見たらやりすぎじゃない？ってなるんですけど、その彩香ちゃんの恋する気持ちが表現できていたら嬉しいなと思います。 ――その彩香のような、思わず周りが見えなくなってしまうような経験はありますか？ 松風：あります！趣味の話や好きな芸人さんの話になると止まらなくなって、ついつい語ってしまうことがあります。好きなものの話になると、楽しくなってしまって、友達が興味なさそうにしていても、話したいことをどんどん話してしまうので、そこは気をつけないといけないなと……。 ――撮影の中でハプニングなどありましたか？ 松風：第4話での走るシーンで、篤くんが車椅子を押しながら走っているのに、すごく足が速くて、置いていかれそうになるので、ついていくのに必死でした。リハーサルの後に、ちょっと彩香ちゃんが遅れて見えるかも！とスタッフさんに言われたのですごく焦りました……本番では、篤くんも少しスピードを落として走ってくれて、私も本番前に息を整えて、全力で頑張って走りました。 ――同年代の方が多い現場はどうでしたか？ 松風：同年代の方が集まっている現場だから、勢いとか頑張ろう！みたいなのはすごく感じました。スタッフさんも一緒になって盛り上げていこうというのもありますし、空き時間もみんなでお喋りしながらとか、すごく楽しかったですね。 ――仲良くなった共演者の方はいますか？ 松風：間島和奏（まじま・わかな）ちゃんという「ラストアイドル」の方がいて、私、その「ラストアイドル」が出演する番組を観ていたんですよ。で、お互い知っていて同い年だったし喋ったりして……（笑） ――松風さんの普段のキャラクターにいちばん近いクラスメイトは誰ですか？ 松風：未来（間島和奏）ちゃんです！私は時間があれば寝ちゃうタイプで、移動時間や高校時代の休み時間などでは寝ていることが多いです。未来ちゃんは事情があって疲れているので、学校では授業中でも休み時間でも寝てしまっているんですけど、私は疲れていても疲れていなくてもどこでも寝られちゃうので、そこはちょっと違いますが（笑）。よく寝ているという部分では似ているのかな？と思います。 ――最終回の放送、楽しみにしています。 ＊＊＊＊＊＊impression＊＊＊＊＊＊ 　画面やスクリーンで観ていた彼女は、その目ヂカラもあいまってキリっとした印象がとても強かったのだけれど、実際に会話をしてみると想像以上に柔らかい雰囲気のある方だった。よく笑い、こちらの問いに対しては、あまり悩むことなく回答を返してくる。逆に分からないところは分からないという自覚も、しっかり持っている女優さんだと感じた。演技を求められる様々なジャンルを経験し、これから先どのように醸成されていくのかが気になる、そんな彼女の普段の姿に、次回は迫ってみたいと思う。 【松風理咲（まつかぜ・りさき）】 2001年1月17日生まれ。岐阜県出身。2015年にデビュー。2016年『グッドパートナー 無敵の弁護士』（テレビ朝日系）、2017年映画『トモシビ～銚子電鉄6.4kmの軌跡～』、2018年『グッド・ドクター』（フジテレビ系）などのドラマ・映画への出演を重ね、2019年には『A列車に乗っていこう』で初舞台に臨んだ。現在、テレビ朝日・金曜ナイトドラマ『真夏の少年～19452020』に出演中。9月22日（火）20時～OAのBS朝日『4K時代劇スペシャル 無用庵隠居修行4』への出演を控える。インスタグラムは@risaki_matsukaze_official ＜取材・文／鈴木さちひろ　ヘアメイク／山本みずき＞武蔵野美術大学大学院卒。テレビ朝日にて番組等のプロデュースを行なう。ほか、作詞や脚本の執筆、舞台の演出・プロデュースなどを手掛ける。