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女優・井桁弘恵、女性ライダーに没頭した1年間で何が変わった?

#2 井桁 弘恵さん

 テレビプロデューサー「鈴木さちひろ」が“今後輝いていくであろう女優やタレント”を独自にピックアップする新連載『focus on!ネクストガール』。  仮面ライダーシリーズ初の「スタート時点から登場する、女性ライダー」としてレギュラー出演を続けた『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系、2019年)がいよいよ最終回を迎える、女優の井桁弘恵さん。デビュー以来、モデルやグラビアなど、その活動は多岐に渡り、最近ではバラエティ番組へのゲスト出演なども増えている。マルチに活躍する彼女の素顔を知ろうと、故郷の福岡での思い出から上京後、現在に至るまでをインタビューした。 井桁弘恵

今はすべての仕事が繋がっているのを感じる

――井桁弘恵さんは、ここ1 、2年で、一気に目に触れる機会が増えてきた印象があって「ゼクシィ」CMガール(2018年)への抜擢とか、1年前の『週刊プレイボーイ』でのグラビアとか……もちろん、それ以前の『ZIP!』(日本テレビ系、2017年)のレギュラーなんかもあったと思うんですけど、現在、井桁さんの中で1番しっくりくるジャンルってどれですか? 井桁:うーん、しっくりくる……?いや、それが選べないからこそ、この仕事って楽しいなって思うし、やらせてもらえる内容が全然違うからこそ自分に合ってるというか、飽きないし楽しいなって思うので。しっくりくるかと言うと、全部しっくりくるから困っちゃうんですよね(笑) ――なるほど。例えば、それぞれが影響を与えあったりしている実感ってありますか? 井桁:そうですね、モデルをやっていることによって、グラビアをやった時にその違いが感じられたりします。例えば、グラビアは自分をどう見せたらどう伝わるかというのを考えるし、逆にグラビアをやることで、モデルは、より“服”を見せることが大事なんだっていうことを感じるようになって、ポージングの仕方をちょっと変えてみたりとか。  最初モデル1本だった時は「自分を可愛く見せたい!」が先に来ちゃって、カメラ目線が多かったりしたんですよ。でもモデルの仕事は、あくまで服を綺麗に見せることが1番だというのを、グラビアをやることによって、逆に感じましたし……他にも、お芝居で演技を勉強することによって、グラビアでもシチュエーションごとに、ここはどういうテンションで、どういう雰囲気がいいのかなと想像して、ちょっと演じるじゃないですけど、イメージした人になりきれるよう意識したりとか、いろいろなところで繋がってるなあっていうことを、最近感じますね。

原宿を母と歩いていた時…

――そこに至るまでの話をお聞きしますが、井桁さんのデビューのきっかけはなんですか? 井桁:中学3年生の頃、母と姉が勧めてくれた『Seventeen』(集英社)のオーディションを受けるために東京へ行って、原宿を母と歩いていた時、今の事務所の方に声をかけて頂いたのが、最初のきっかけです。オーディションの方は落ちちゃったんですけど……。 ――スカウトされた時に、この世界に入ろうという気持ちになったんですか? 井桁:まだ中3だったし、なんかモデルさんっていいなあぐらいの感覚で。東京へ行って事務所に入ります!みたいな気持ちまでには、まだなれなくて、高校の3年間は、福岡で過ごしながら、オーディションがある時に東京へ行って、みたいな感じです。大学に入ってから、本格的にレッスンをやったり、オーディションを受けたりという感じになりました。 ――いちばん最初の演技の仕事って覚えてます? 井桁:まだ事務所のレッスンを始める前、オーディションに参加した時、ガチガチに緊張して、ただ台詞を言うことしかできずに、その時は「もう演技なんて絶対、無理だあ」と思った記憶が(笑)……結果、その時はエキストラとして歩くだけの演技で、今思うとあの時からはすごく成長したな、と。まだ楽しさも感じられないくらい、未知の世界だったのを、すごく覚えてます。 ――東京に出てきてから、いちばん最初に「お芝居をするんだ」って意識した時は覚えてます? 井桁:たぶん『デスフォレスト 恐怖の森5』(2016年)っていうホラー映画に出させてもらった時です。最初にやられて死んじゃう役だったんですけど(笑)。泣き叫ぶとか、泣きわめくという感情的な役だったので、わりと思い切ってやれて、ナチュラルに“怖い”っていう感情がマックスだったので、そこだけに集中してできたなっていうのはありますね。  たぶん普通の日常会話っぽい演技の方が難しいと思うんですけど、その時は、怖い、怖い、怖い……だけでやりきれたので。それで、なんとなく楽しいなあって思った気がします。
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『仮面ライダーゼロワン』“刃唯阿”を演じる葛藤
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武蔵野美術大学大学院卒。テレビ朝日にて番組等のプロデュースを行なう。ほか、作詞や脚本の執筆、舞台の演出・プロデュースなどを手掛ける。
本連載の企画方針は「♯0」をご覧ください。

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