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『梨泰院クラス』セロイはなぜ諦めずに挑戦し続けたのか?

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第216回
韓国

※写真はイメージです

 韓国ドラマ『梨泰院クラス』の主人公セロイは、タイトルにも含まれているソウル一番の繁華街「梨泰院」で飲食店を開きます。彼は最初からその店の店長で終わるつもりはなく、自分の店をフランチャイズ化して、韓国の飲食業界でナンバーワンになるつもりでした。  セロイは刑務所に服役したことのある前科者です。のちに彼の仲間になるスングォンは刑務所で出会った時に、「自分たちのような貧乏な前科者が勉強なんかしたって無駄だ」と諦めていました。しかし、セロイは「自分の価値は自分で決める」と言って諦めず、出所後に7年間もくもくと働き続けて資金を貯めて、開業までこじつけます。  セロイはなぜ他の人なら諦めるような境遇にありながら、努力を続けられたのか。やる気を引き出すのは常に「人物の影響」です。「あの時、あの人が、ああ言ったから」あるいは「あの時、あの人が、ああしたから」と心を揺さぶられることがあると、「だから自分はこうしよう」と考えて行動できるようになります。セロイが影響を受けたのは、ライバルのデヒです。  デヒは飲食業界にトップに君臨する「長家」の会長です。デヒとセロイはただの同業者という間柄だけでなく、深い因縁があります。デヒは自分の息子が高校でいじめ騒ぎを起こした時に教師を抱き込んで、いじめを咎めたセロイを退学に追い込みました。  さらにその後、その息子がセロイの父親を轢き逃げし命を奪った時は警察を抱き込んで、報復しようとしたセロイだけが刑務所に入ることになりました。こうしたことからセロイはデヒに対して強い怒りを持っており、それが彼が経営する長家を超えて、飲食業界でナンバーワンに目指す原動力になっています。
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人はひとりでは行動できない
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