ライフ

ウイスキーの語源は「命の水」、テキーラの語源は? お酒のトリビア

ウォッカの起源はロシア? ポーランド? 裁判所の判定は……

 ウォッカはウイスキーやブランデーよりも前から飲まれている蒸留酒です。単に「蒸留酒」という意味で、ロシア語の水という単語から派生したと言われています。ロシアとポーランドは自国こそがウォッカの起源であると主張していますが、1982年、国際調停裁判所でロシアがウォッカの起源だと認定されています。  もっともアルコール度数の高いお酒はポーランドのウォッカ「スピリタス」です。なんどアルコール度数96度で、火気厳禁です。コロナ禍で爆発的に売れましたが、消毒薬として使う際は水で薄める必要があります。アルコール度数が高すぎて、ウィルスが死滅するより早く蒸発してしまうためです。
SPIRYTUS

世界一強いお酒はポーランドの「スピリタス」です

マティーニをシェイクするジェームズ・ボンド。その意外な理由は?

 ジンは17世紀、アルコールにジュニパーベリーを漬け込んだ「ジュネヴァ」が短縮されて呼ばれたのが語源です。ジュニパーベリーは西洋ねずのことで、世界中に自生しているハーブです。ちなみに、スロージンというお酒がありますが、これはジンではなく、ジンにスモモの一種であるスローの香りを付けたリキュールです。  カクテルの王様であるマティーニは、ジンをベースにしてドライ・ベルモットを加えてステアし、オリーブを添えたものです。ステアというのはミキシンググラスに材料と氷を入れて静かに回して混ぜる手法のことです。007のジェームズ・ボンドはマティーニをシェイクで注文しますが、薄まってしまいますし、冷えすぎてしまいます。ボンドが頼んだのはキャラクター的にエピソードがあるわけではなく、単に原作者のイアン・フレミングが好きだったからのようです。
マティーニ

通常、マティーニはシェイクではなくステアで作ります

次のページ
テキーラを飲む際、塩やライムを舐める理由
1
2
3
おすすめ記事