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Uber Eats配達員、150円の入場料を払って報酬は300円…納得できない!

 僕は普段、日雇い派遣などの仕事で稼ぎつつ、時間を見つけてはタイなどの東南アジアを中心に旅してきた。この状況では海外旅行には行けそうにないが、日本国内ならば比較的自由に動けるようになってきている。旅がしたい。でも、社会の底辺で生きる僕にはお金がない。そこで「Uber Eats」の配達で稼ぎながら国内を自転車で旅するという方法をとることにしたのである。

商品受け取りのために駅の改札を通る

小林ていじ

所持金3万円で東京を出発、「Uber Eats」の配達で旅費を稼ぎながら沖縄まで自転車で旅する筆者・小林ていじ

 旅に出て60日目、僕は姫路にいた。この日もウーバーの配達の稼ぎはなかなか順調だった。僕は現在プロモーション(通常報酬にプラスされるボーナス)が付与されていないのだが、もしそれが付与されていたら東京と同じくらい稼げるのではないかと思えるほどである。が、次の日の61日目に少し面倒な配達があった。  その配達の商品の受け取り店舗は、“○○駅店”となっていた。  が、駅のまわりをぐるりと回ってみてもまったくその店が見つからない。駅員に訊いてみると、改札を通った先にあるということだった。ということは商品を受け取るために150円の入場券を買わないといけないということ? 1回の配達で300~400円くらいの報酬しかもらえないのに?  しかし、躊躇っている暇はなかった。150円で入場券を買い、改札を通ってその店に到着した。

300円の報酬のために入場料150円

 商品を受け取るときに店員に言った。 「ここに来るのに150円払って改札を通ってきたんですけど!」 「従業員用通路を通ってくればよかったんですよ」 「その通路はどこにあるんですか?」 「○○と△△の間です。そこを通って、××を曲がって、ああで、こうで、そうしたら改札を通らずにここまで来れます」  さっぱり理解できない……。とにかく、次からはこの店の配達リクエストは拒否することにしよう。  今回の配達に限らず、駅やデパート、ショッピングモールなど大きな施設の中にある店舗に商品の受け取りに行くのはいつもうんざりする。まず自転車を止められる場所を見つけるのに苦労し、施設の中に入ってから店を見つけるのにまた苦労する。ほとんどの施設にはフロアマップが用意されているのだが、そもそもそれがなかなか見つからないことも。  さらに商品を受け取って施設の外に出たところで自分が自転車を止めた場所がわからなくなってしまいがちなのである。
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バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeチャンネル「ていじの世界散歩」。100均グッズ研究家。

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