仕事

Uber Eats配達員の自転車旅。57日目で「GoToトラベル」のありがたみを知る

 僕は普段、日雇い派遣などの仕事で稼ぎつつ、時間を見つけてはタイなどの東南アジアを中心に旅してきた。この状況では海外旅行には行けそうにないが、日本国内ならば比較的自由に動けるようになってきている。旅がしたい。でも、社会の底辺で生きる僕にはお金がない。そこで「Uber Eats」の配達で稼ぎながら国内を自転車で旅するという方法をとることにしたのである。

ポートアイランドからの神戸の夜景

ポーアイしおさい公園

ポーアイしおさい公園から眺める神戸の夜景

 旅に出て57日目。この日は神戸滞在最終日だった。次の目的地である姫路に向けてウーバーの配達でできるだけ多く旅費を稼いでおきたいところではあったが、それよりもやっておきたいことがあった。  夕方頃に配達アプリをオフにし、長い橋を渡ってポートアイランドに向かう。そしてこの島の端に位置するポーアイしおさい公園で自転車を止めた。  海沿いに設けられたフェンスの向こう側を一隻のフェリーがゆっくりと通り過ぎていく。西の空が茜色から藍色へと変わっていくのにつれて、対岸の高層ビル群はその煌めきを増していく。この景色を最後に目に留めておきたかった。その中には神戸ポートタワーもあったが、本土側から見たときの威風堂々たる佇まいはすっかり影を潜めている。この圧倒的煌めきの中ではただの光の一部と化し、その赤い色だけで控えめに存在を主張していた。

Go To トラベルキャンペーンで付与されるクーポン

神戸

間近で見るとその大きさに圧倒される

 58日目、姫路に向けて出発した。途中で鉄人28号の巨大モニュメントや明石城などを見物しながらゆっくり走り、日が暮れる前に無事に到着。姫路城近くの「シロノシタゲストハウス」にチェックインした。今日からここに7泊する。
シロノシタゲストハウス

姫路城近くに位置する「シロノシタゲストハウス」

城下智久

「シロノシタゲストハウス」オーナーの城下智久さん

 一戸建ての民家のようなつくりになっており、まるで自宅のように寛げるゲストハウスだった。そしてここのオーナーの城下智久さんから耳よりな情報を教えてもらった。 「7泊もしたらクーポンがけっこうもらえますね」 「え? なんですか、それ?」  Go To トラベルキャンペーンを使って宿を予約すると、その金額に応じてその地域の取扱店舗で使えるクーポンが付与されるというのである。城下さんに教えられた手順に従い、携帯から受取ページにログインして予約番号などを入力する。すると、神戸での宿泊の分も含めて合計6000円の電子クーポンをゲットすることができた。 「おお、すげー……」  しかし、嬉しさと同時に悔しさも湧いてくる。今までこの情報を知らなかったがために2万円くらい損していたような気がする。Go To トラベルキャンペーンはただ宿泊料金が割引になるものとしか思っていなかったのだ。まったく、これだから情弱は……。
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ウーバーの「売上予測」機能は当てになるのか?
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