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正しい“開脚ストレッチ”の仕方、知ってますか? 腰痛予防のプロが伝授

―[超速ストレッチ]―
 テレワークが主流となりつつある今、家にこもりっきりでいることによるストレスや運動不足、そして、そこから生じる体の不調に悩まされている方は多いだろう。肩、腰、首。長時間のデスクワークで凝り固まった筋肉を解消する超速ストレッチ術を、『超速ストレッチ』の著者であり、藤沢市・辻堂の慢性腰痛整体院「和-KAZU-」の迫田和也氏が伝授。図解まんがと合わせて解説していこう。

第11回 正しい開脚ストレッチ

 腰痛予防にもなる開脚ストレッチ、いろんなところで指導されているようですが、あんまりうまくいかないという声をよく聞きます。  開脚ストレッチとは、股関節の内側にある「内転筋群(ないてんきんぐん)」を伸ばすことを指しますが、この内転筋群を伸ばせばいい、というわけではありません。これだけやっても痛めてしまいます。  開脚は股関節を外転させるわけですが、いきなり足を広げようとしても、構造的に開きません。開脚するためには、“股関節を外にねじる”外旋をしてからでないと開かないわけです。  試しに、立った状態で、足を少し内側に向けたままゆっくり足を開いてみてください。肩幅の少し先くらいで止まるはずです。次に、足を外旋(つま先を外に向ける)してから開いてみてください。ようやく開脚できることがわかるはずです。 「外旋してから、内転筋群を伸ばす」やり方をイラストで見て行きましょう。 開脚ストレッチ

腰痛予防にも共通する筋肉をほぐしてから

 外旋ができない状態で無理やり開脚ストレッチをすると、股関節が無理をして腰が引っ張られ、腰痛の原因にもなりますので、やめてください。  股関節を外旋しやすくするには、内旋筋群がかたまっているのを伸ばしていけばいいのですが、この内旋筋群というのが、前にもお伝えした大腿筋膜張筋です。大腿筋膜張筋の伸ばし方については、「第3回 腰痛予防の30秒ストレッチ」でも紹介したので、おさらいしてみましょう。<イラスト/クニ>
柔道整復師。神奈川県藤沢市 整体院「和-KAZU-」院長。整体院にて長年の慢性腰痛患者の根本改善をサポートする傍ら、YouTubeチャンネルKazuya Sakodaでは、体の痛みを根本的に改善するためのセルフケア動画を定期配信している。

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