仕事

Uber Eats配達員、松山では年末年始でも一日6000円弱しか稼げない

 僕は普段、日雇い派遣などの仕事で稼ぎつつ、時間を見つけてはタイなどの東南アジアを中心に旅してきた。この状況では海外旅行には行けそうにないが、日本国内ならば比較的自由に動けるようになってきている。旅がしたい。でも、社会の底辺で生きる僕にはお金がない。そこで「Uber Eats」の配達で稼ぎながら国内を自転車で旅するという方法をとることにしたのである。

松山では一日6000円弱しか稼げない

坊っちゃん列車

坊っちゃん列車が松山の街中を走る

 旅に出て90日目、僕は松山にいた。この日も翌日の91日目も朝から晩までずっとウーバーの配達を続けた。年末年始で配達リクエストが増えてかなり稼げるだろうと期待していたのだが、松山では一日6000円弱稼ぐのがやっとだった。  92日目。松山を離れて大分県臼杵市に向かう。まず八幡浜港まで行き、そこからフェリーで臼杵に渡る。松山から八幡浜港までの距離は約64kmである。  右手に瀬戸内海を眺めながら自転車で道路をひた走った。やがて道の先に淡いグリーンにペイントされた木造の駅舎が見えてくる。JR予讃線の下灘駅である。
下灘駅

下灘駅のホームには屋根とベンチがあるだけ

 福山で泊まったゲストハウス「かがやきの花」のオーナーのタニさんから「ここからの景色が素晴らしい」とすすめられていた場所だったので、少し立ち寄っていくことにした。

海を目の前にした絶景駅

下灘駅

プラットホームのすぐ目の前が海

 無人の改札を抜けてプラットホームに出る。その先に青い海がなにも遮るものなく180度に広がっていた。この景色は過去に3度も青春18きっぷのポスターに採用されたことがあるという。それも納得の絶景である。が、特に感動が湧いてくることはなかった。  もしこの景色を急に見せられていたら感動を覚えていただろう。が、僕は松山から自転車でこの景色の中をずっと走ってきたのである。僕からしたらそこにふいに駅が現れただけのことに過ぎなかった。  下灘駅にはほんの数分間滞在しただけであとにし、再び自転車に跨って海沿いの道路を走った。八幡浜港に到着したのは午後4時頃のことだった。
ミカン

八幡浜駅近くの道の駅にはミカンの巨大オブジェも

 出港時間の午後6時45分までまだかなり時間があったので、近くの道の駅でのんびりと食事し、コーヒーを飲んで時間を潰した。
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フェリーで九州に上陸
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