更新日:2021年02月18日 06:54
エンタメ

月収40万円稼ぐ人妻ライバー「成熟した雰囲気で中高年男性のファンを掴む」

 コロナ禍で「新しい職業・娯楽」として人気が広がっているライブ配信。スマホひとつで配信できる手軽さから、一般人の「ライバー(※ライブ配信をする人のこと)」も激増した。しかしその裏側は、水商売さながらのシビアな戦いが繰り広げられている。  男性ファンを多く持ち、月に数十万円稼いでいる人妻ライバーによれば、ライブ配信で稼ぐためにはビジネスセンスが必要だという。

グラビアアイドルとキャバ嬢で埋まるランキング

みこてぃーぬ

ライバーのみこてぃーぬさん。本人提供写真、以下同

 最新のライバー事情について語ってくれたのは、自らを「ママライバー」と称するみこてぃーぬさん(Twitter:@MICOMARU_33)。  一児の母であるみこてぃーぬさんは、現在ライブ配信アプリ「Pococha(ポコチャ)」と「17LIVE(イチナナ)」で公式ライバーとして活動している。  2019年からライバー活動をしている彼女だが、新型コロナウイルス感染拡大以降、ライブ配信界隈は様変わりしたという。 「昨年の4月頃から、仕事が無くなったキャバ嬢や、グラビアアイドルが一気に流れ込んできて、リスナーの奪い合いが激化しました。ランキングのトップ20が総入れ替えになったほどです。今のトップライバーと呼ばれるランキング上位者たちは、ほとんどが芸能関係や夜の街関係の人ばかり。最初からファンを持っている人たちなので、獲得するポイントも一般人ライバーとは比べ物になりません。そんな人たちとランキング争いをしなければならず、まさにライバー戦国時代といった雰囲気です」  配信アプリによって報酬システムに違いはあるが、どのアプリでもいわゆる「投げ銭」の数割が報酬として入る仕組みだ。期間限定で順位を競うイベントでは、毎回大金が飛び交う「投げ銭合戦」になっている。 「昨年開催されたライブ配信の大型イベントでは、数百万~数千万円のお金が動いていました。なかには、総額が家を買えるレベルのライバーさんも(笑)。ライバー界隈では伝説になっていますね」  一般人には到底太刀打ちできなさそうだが、それでも新規参入する人は後を絶たない。

二度目の緊急事態宣言で新人ライバーが増えるも…

 年末年始と二度目の緊急事態宣言を機に、大学生やニートと名乗る新人ライバーも多数登場している。だが、稼げずにすぐ辞めるライバーも続出しているそうだ。 「Pocochaにはアプリのトップページに『注目50』というカテゴリがあります。そこに載ると初見さんに見つけてもらいやすく、たくさん新しいリスナーさんがくるシステムです。  しかし、ライバーが増えすぎたせいで埋もれてしまって表示されにくく、なかなか初見さんに恵まれない状況に陥っています。新規リスナーさんも増えているとは思いますが、初心者ライバーの数には追いつかないのでしょう」
ポコチャ

Pocochaのアプリホーム画面

 リスナーの中には、「ギフター」と呼ばれる太客が存在する。一度に数万~数百万円分を投げ銭する「ギフター」を掴めれば、ライブ配信で一攫千金も夢ではない。  しかし初心者ライバーにとっては、そもそもリスナーを得ることすら至難の業になっているのだ。ライブ配信で一般人が稼ぐのは無理なのだろうか?  みこてぃーぬさんは、「ファン作りと戦略さえ考えれば、一般人でも稼げる余地はある」と語る。
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家事や子育ての合間でライブ配信
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福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0

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