更新日:2021年04月12日 14:56
ライフ

手巻き寿司感覚で楽しむタコスの名店「ご飯と一緒で何にでも合う」

シンプルだけど技ありメニューの数々

タコスショップ

タコスのメニューは定番以外は日替わりで、多いときで20種類。意外な組み合わせも多く、「テクスチャーが似ているものと生もの以外は何でも合います。キムチとしょうゆだけは使わないと決めています」と星さん

 この店のタコスは、もちもちで柔らかいトルティージャに具を巻いて食べるスタイルで、ひじきの赤ワイン煮とか、豚肉とグレープフルーツとか、鴨とヘチマとか、具の組み合わせが全部おもしろくてシャレていて、しかも食べたら滅茶苦茶おいしい! なんて器用な人なのかしらと輝くんに話しかけると、「作ってるのは僕じゃないんでー」。素っ気ないというかふわふわっとしてるんだけど、感じは決して悪くない。

タコスは自由。手巻き寿司感覚で

タコスショップ

左から、鶏スープで煮込んだ「かぶとビーツ」、粗挽き肉のようなぷりぷりの食感がたまらない「えび」、豚肩ロース肉をトウモロコシの皮で包んで蒸し焼きにした「カルニータス」¥350~。1タコス¥350~、3タコス¥1000~

 料理はガチでフレンチの修行をした星穣さんが担当と聞いて、パーツひとつひとつの繊細さと完成度の高さに納得。一見シンプルなんだけど、実はけっこう凝っているのが食べればわかる。メニューは定番のカルニータス(豚肩ロースの蒸し焼き)やスアデロ(牛肉の煮込み)以外はほとんど日替わりで、星さんの気分次第。来るたびにメニューが変わっているから、何度来ても飽きないし楽しい。「タコスって手巻き寿司やおにぎりに近い。ご飯に合わせちゃいけないものがないように、トルティージャに載せちゃいけないものもないんです」と星さん。
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自分で仕上げる楽しさ
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食と酒と旅をこよなく愛する編集者。雑誌などのメディアやTwitter、Instagramでレシピや美味しいお店を発信中。新刊『ツレヅレハナコの2素材で私つまみ』がKADOKAWAより好評発売中。他にも『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』(PHP研究所)『ツレヅレハナコの南の島へ呑みに行こうよ!』(光文社)、『女ひとり、家を建てる』(河出書房新社)など著書多数。Twitter@turehana instagram@turehana1

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