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ごはんが、ワインがとまらない。浅草・路地裏の絶品タレ焼肉と亀有・下町のイタリアンは本当に旨かった

 緊急事態宣言がようやく解除され、あの店、この店と飲み歩き、食べ歩いている方も多いだろう。そこで今回は人気フード編集者として、数多くの飲食店を取材したツレヅレハナコさんに宣言が明けたから今だからこそオススメしたい店を、近著『ツレヅレハナコの旨いもの閻魔帳』から紹介してもらった。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

淡々と旨い肉を出す浅草の名店

冨味屋

国際通りとひさご通りの間にある通称“焼肉横丁”に店はある

 浅草ビューホテル前の国際通りを入ったところに、年季の入った渋い焼肉屋さんが密集している路地がある。通称“焼肉横丁”。かつては数十軒の韓国料理屋が軒を連ねていたそうだけど、今あるのは10軒ほど。1960年創業の冨味屋はそのうちの一つ。
冨味屋

店主の高山勇男さん。勇男さんは熟成肉の達人として知られる「カルネヤ」の店主、高山いさ巳さんのお兄さんでもある

 焼肉ってテンション高く「さぁ肉を食べるぞ!」とか「A5の稀少部位が〜」みたいなノリがあるけど、冨味屋はちょっと違っていて、ちゃんと「ごはんを食べに行くお店」。  1960年創業で歴史もあるから、業者に言えばいわゆる「稀少部位」も手に入るんだろうけど、そういう浮ついたのとは一線を画している。地に足をつけて、しっかりと肉に“仕事”をして出し続ける姿が、なんともカッコイイ。
冨味屋

見ているだけでウットリしてしまう美しいお肉

ぜひタレを味わってほしい。そして裏メニューも……

 もちろん、焼肉はものすごくおいしい。なんてったって肉質がめちゃくちゃいいし、そして安い。タンやカルビ、ハラミやホルモンはどれも一皿1000円以下で、三角バラやカイノミといった希少部位ですら一皿オール1500円!
冨味屋

艶々のホルモン、シンシンの赤身焼きしゃぶ、ハラミ(並)は並とは思えぬ旨さ

 盛りもいいし、ホルモンは光り輝いてるし、ハラミは並と上を食べ比べた結果、並のほうがむしろ肉々しいから断然好み。
冨味屋

「牡蠣の塩辛」は冬季限定メニュー。「キムチ3種盛り」と「センマイ刺し」をマッコリで

 でもね、塩辛やセンマイ刺し、キムチがものすごくおいしいので、私のメインはむしろそっち。裏メニューの卵焼きもマストで!ホテルのオムレツのように美しくて、ふわとろでおいしいんだから。
冨味屋

裏メニューの「卵焼き」は自家製コチュジャンをつけて食べれば、マッコリが止まらない

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下町のイタリアン
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食と酒と旅をこよなく愛する編集者。雑誌などのメディアやTwitter、Instagramでレシピや美味しいお店を発信中。新刊『ツレヅレハナコの2素材で私つまみ』がKADOKAWAより好評発売中。他にも『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』(PHP研究所)『ツレヅレハナコの南の島へ呑みに行こうよ!』(光文社)、『女ひとり、家を建てる』(河出書房新社)など著書多数。Twitter@turehana instagram@turehana1

ツレヅレハナコの旨いもの閻魔帳

“天国行き"のおいしい店リスト


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