更新日:2021年04月30日 10:13
お金

日常の出費をポイント化、節約系インスタグラマーに聞く“ポイ活”術

節約に大事な「可視化」と「仕組み化」の考え方

 そんなののこさんだが、節約で大事なポイントとして『可視化』と『仕組み化』の2つを挙げる。 「まず『可視化』についてですが、ショッピングする際は『事前に何を買うのかリストアップすること』をおすすめしています。ショッピングは楽しいので、つい衝動買いしたくなりますが(笑)、買うものを洗い出しておくと無駄な出費をせずに済む。ネット通販なら、買う前にお気に入り登録をしてブックマークしておきます。そして、ポイント倍率が高くなる日やタイムセールなどのタイミングを狙ってまとめ買いをする。  この時に留意したいのは『買うかどうか考えてからカートに入れる』ことです。ストックしたものを全て買うのではなく、本当に必要かどうかを見極めてから購入するようにした方がいいでしょう。また、スーパーへ買い出しに行く時は、あらかじめ1週間分の献立を考えた上で、必要な食材を全てメモに書いておく。私の場合、スーパーには週1だけ行くことにしているので、そこで食材を仕入れておけば何度もスーパーに通う必要もなく、ついで買いもなくすことができます」  さらに、生活費の項目ごとにお金を袋分けして管理する「袋分け家計簿」を実践することで、手元に残っている予算をきちんと可視化できるとのこと。 ののこ「『後どのくらいお金を使えるのか』というのが可視化できれば、無駄使いや貯金を切り崩すことも防ぐことができます。給料日がまだ先なのに、お金を使いすぎていたらセーブしたり、余りそうだったら貯金口座へ回していますね。袋分け家計簿のやり方は、まず給料日に毎月かかる変動費(食費や日用品費など)の予算を決め、銀行でお金を下ろして項目ごとに袋分けする。こうすることで、家計のやりくりがだいぶ楽になり、毎日家計簿を付ける負担も減らせます」

1年で130万円、3年で500万円の貯金を達成

 次に、仕組み化については「毎月かかる携帯代や保険料、光熱費といった固定費の見直しをすることで、家計改善につなげられる」とののこさんは話す。 「毎月出ていく固定費って、意外に削減しようと思っても後回しにしてしまいがち。そこは重い腰を上げて、一度見直しをすれば節約にもなりますし、現金払いから口座引き落としやカード払いにすればポイントも貯まります。まずは、固定費がいくらかかっているかを把握すること。  うちの家庭では、毎月払う携帯代と保険料が高かったので、そこを見直しました。携帯は料金プランを見直して乗り換え、夫の保険も本当に必要なものだけ残して解約したところ、携帯代は月に1万円、保険料は2万円と年間で約36万円の節約になったんです。携帯も保険も、解約手続きや新規契約時の面倒な作業がありますが、一度仕組みを作ってしまえば、後が楽になります」  ののこさんは、毎月の固定費や変動費を節約しつつ、家計をうまくやりくりして貯金を地道に増やしていった結果、1年で130万円、3年で500万円の貯金を達成。まさに「継続は力なり」とはこのことだろう。
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いかに“日常の出費をポイント化”するか
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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