更新日:2021年04月30日 10:13
お金

日常の出費をポイント化、節約系インスタグラマーに聞く“ポイ活”術

 コロナ禍で生活者の消費意識が二極化している。自粛疲れの解消を目的に高級品を購入する「プチ贅沢」の需要が高まる一方、経済的不安から財布の紐を締め、無駄な出費を抑える「節約志向」も高まった。  そんな中、クレジットカードやスマホ決済アプリなどのキャッシュレス決済で、ポイントを貯める「ポイ活」にも注目が集まっていると言えよう。  楽天やドコモ、auなど自分の身の回りに近いポイント経済圏を見つけて複数のサービスをフル活用し、賢く、そして上手にポイントを貯めることができれば、生活費に充てたりご褒美として高額商品と交換したりすることが可能であり、まさにライフハック術として身につけておきたいものだ。
節約系インスタグラマー

節約系インスタグラマーの「ののこ」さん

 今回は、インスタグラムのフォロワー数30万人以上の節約系インスタグラマーとして知られている「ののこ」さん(@nonoko_16)に、家計のやりくり術やおすすめのポイ活術について話を伺った。

夫の借金300万が発覚。家計管理を本格的に始めることに

 ののこさんがポイ活を始めたのは、「家計管理を見直して『節約』と『貯金』を始めようと思った」ことがきっかけになっているという。 「子ども2人と旦那の4人家族で生活をしているのですが、あるとき旦那が300万円の借金を抱えていることが判明したんですよ……。スマホゲームに課金したり洋服代にお金を使ったりして膨れ上がった借金を返済しながら、家計も回していかなくてはいけない。そう思ったときに、今までおろそかだった家計管理を本腰入れてやろうと決意したんです」  節約術を調べたり、家計を効率的に回す方法を探したりする中で、ポイ活を知ったのはインスタの投稿だった。 「ポイントを賢く貯めて、うまく活用することができれば、家計の節約や貯蓄に活かせるかもしれない。そう思って、まずはやってみようとポイ活を始めてみました。特に損をすることはなく、『ローリスク・ローリターン』で地道に続けていけばポイントが貯まるので、『単純にお得だな』と思ったんですよ(笑)。そこから家計管理とポイ活をセットで考えるようになり、色々と試すようになりました」

ポイ活で得したこと、失敗したことをネットに晒す

インスタ投稿

ののこさんのインスタ投稿の様子

 インスタで情報収集した“ポイ活のやり方”をピックアップし、無理なく続けられるものから実践していったそうだ。 「食費や携帯代、光熱費などの生活費はカード支払いに切り替えたり、ネット通販では『ポイント◯倍デー』に合わせ、まとめ買いをしたり。ポイントを貯めるためには、ちょっとした手間や事前準備はあるものの、そんなに難しいことではないんですね。どうせ出費するなら、少しでもポイントを貯めて得したいじゃないですか(笑)。  ただ、始めたての頃はポイ活を日常のルーティンとして習慣化させる必要があったので、『ポイ活で得したこと、失敗したことをインスタに晒す』ことを心がけました。人に見られるのを意識すると、家計簿などの情報をきれいにまとめる必要があり、自分が振り返ったときも見やすいので便利なんです。ある種“メモ代わり”として、インスタは運用していましたね」  ポイ活を始めた時と同じタイミングでインスタのアカウントを開設したののこさん。  日々ポイ活に取り組むありのままの様子や節約術、作り置きレシピなどを投稿していったところ、いつしかフォロワー数がどんどんと増え、今ではフォロワー32万人を超えるアカウントにまで成長した。 「フォロワー19万人くらいまでは、自力でコツコツ投稿を続けることでフォロワーが増えていったんですが、TV出演をきっかけに一気にフォロワーが増えました。特に驚いたのは2020年6月に日本テレビ系列のTV番組『メレンゲの気持ち』に出演させてもらった時で、一度に6万人もフォロワーが増えたんですよ」
スッキリ家事でお金を貯める

のの子さんの著書『スッキリ家事でお金を貯める!』(小学館)の一部

 メディア出演のほか、『スッキリ家事でお金を貯める!』や『ののこの節約作りおきレシピ』(共に小学館)などの著書も出版し、節約系インスタグラマーとして一躍有名になったのである。
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節約で大事なポイント
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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