お金

宝くじはパチンコ依存を救うのか?

ヒンズー教徒の友人からメシの誘い

 パチンコ屋に入るかどうか迷っていたら友達から飯に誘われた。 「俺が奢るから来てよ」  話のわかる友達だったので行くことにした。なんの脈絡もないように見えるだろうが、大人とはそういうものだ。常に目的があるのは子供だけ。大人になったら好きなことにこだわる必要なんてないし、昨日辞めると言ったタバコを今日吸ってもいい。  彼はヒンズー教という宗教に入っているので牛を食べることができない。僕はヒンズー教とイスラム教のどちらの友人もいるのだが、豚が食べられないとラーメンが、牛が食べられないと肉を売りにしている店の全てが食べられなくなる。どうして彼らの神様は肉を食うなとか言ったんだろうか。美味しいのに。  鳥を食べちゃいけない宗教はあまり聞いたことがないので、外国人の友達と遊ぶ時は大抵焼き鳥を選ぶ。 「最近何やってんの?」 「ずっとバイトしてる。そっちは?」 「同じようなもんかな。大学卒業して時間が空いたから何かビジネスを考えたい」  僕はビジネスという言葉が嫌いなわけでもバカにしてるわけでもない。日本人から聞くビジネスの話は大抵が詐欺だから嫌なだけだ。でも彼はどうやら本当に「ビジネス」が好きらしく、そのために日本の大学まで卒業している。でも僕は大学を出ていないから内容はちんぷんかんぷんだった。

スクラッチを削って勝負に出る

「要するに転売ってこと?」と言ったらかなり不服そうな顔をしていた。世の中の仕組みの話は、学の違いが如実に出る。  昼間から2時間ほど酒を飲んで店を出た。 「そういえばTwitterすごいね。いつかインフルエンサーとしての仕事をあげるよ」  と言われた。だからいつか転売業者の宣伝をするかもしれない。  大人になってから、外でやることがないことに気づいた。飯を食った後の「この後何する?」ほど不毛な会話は無いだろう。 「そういえばSPA!の人にもっとギャンブルしろって言われててさ」 「パチンコ?」 「そうなんだけど、もうパチンコも座ってるだけで疲れてきちゃうんだよね。前は5万くらい負けてもまだ座ってられたけど、今は30分で当たらなかったらもう体力の限界って感じ。」 「じゃあスクラッチは? 安いし」 「いいよ。1000円ずつ買って、当たった金額が多い方が勝ちね。で、1000円」
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ギャンブルの衝動も消えて……
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