お金

youtubeの広告に慣れた現代人に「返済催促のメール」は響かない

―[負け犬の遠吠え]―
ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。 それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。 「マニラのカジノで破滅」したnoteが人気を博したTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載は47回。  今回は、スマホの新規契約ができなかったお話です。

革命には興味はないが格安には興味がある

催促 ちょうど2020年が終わる頃、友人からドコモの新しい携帯サービス「ahamo」について聞いた。曰く、これはまさに革命で、格安SIMは役目を終え、携帯事業は新しい時代を迎えたらしい。革命に興味はないが格安には多少の興味がある。なんであろうと安い方がいいに決まっているからだ。 「ahamo」  僕が子供の頃、ドコモはまだiモードだったし、ソフトバンクはボーダフォンだった。ワンセグ付きの携帯を親が貸してくれた時に見れるあの小さいテレビが家のテレビよりも豪華に見えた。315円のくだらないブロック崩しをダウンロードして烈火の如く怒られた。  ワンセグだけでもお腹いっぱいなくらいに“テクノロジー”を感じていたのに、いつの間にかスマホが出た。モバゲーとmixiは駆逐され、東京の学生たちが一足早くLINEグループを作っていた。  一人暮らしを始め、携帯代が7,000円くらいすることを知った。ちょっと良いオプションをつけたらすぐに10,000円を超えてしまう。いつの間にかその金額にも慣れてしまい、携帯周りは大体1万円くらいかかるのが常識になった。この間に吸っているタバコは500円を超えた。  楽天モバイルとか、Yahooモバイルとか、そういう安い携帯会社が出始めた。この時点でもうついていけなかった僕は、これらがジェネリック携帯のように思えて手を出せなかった。ある種の老害化を感じた。あれだけ熱中していたパズドラとモンストを辞めた頃だった。

安くするための手続きは面倒

 借金をして、携帯代が無視できなくなってきた。でも「あるのが当たり前」になってしまったせいで、安くするための手続きすら面倒になっていた。引っ越してすぐに役所に届けに行く人間があるだろうか。新居に夢中になって、大した仕事でもないのに忙しさを理由にズルズル住所を移さないような、そんな人間だから借金もズルズル返すのが遅れている。携帯なんて瑣末なものに目を向けられるわけがない。金にだらしないというよりも、常日頃頭にこびりついて離れない数字が「400万」だから、数千円が見えなくなっている。  ahamoを契約しようと思ったきっかけは、いつの間にか契約していたネット代金を滞納しすぎて弁護士事務所からひっきりなしに連絡が来るようになったからだ。  知ってる人も多いだろうが、ネットは代金を払わないでいると止まる。ガスと一緒だ。払わなくてもしばらく止まらないのは水道だけ。
次のページ
弁護士からのメールはyoutubeの広告と同じ
1
2
3
Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事