膨大なネットの情報をふるいにかけるサービス
―[全米超人気サイトの実力判定]―
ブログにフェイスブックにツイッター……情報源は増える一方で、流れてくる膨大な情報をとても捌ききれないのが現実。そこで脚光を浴びているのが「情報を収集し、その中から見るべきものを選別し、読みやすく整理してくれるツール」。ニュースリーダーの進化形とでも言うべきか。「Googleカレント」「Pulse」などがあるが、中でもダントツの人気を誇るのは「Flipboard」だ。
「Flipboardでは、ユーザーが登録しておいたソースから発信される情報を、システムと人の手の両面からふるいにかけます。前者はコメント数やリツイート数などによるフィルタリング。後者は、ユーザーが関心のあるジャンルについて編集者が優良ソースからのキュレーションを行います。選りすぐった情報を雑誌のレイアウトのように表示するインターフェースも特徴的で、より感覚的に情報が目に入るのです」(在米ジャーナリスト・加藤靖子氏)
’10年には「ベストiPadアプリ」にも選ばれているので、日本にもユーザーは多いが、日本語に対応していないためイマイチ使いこなせないという声も……。日本語対応すればブレイク必至だ。
【Flipboard】
アプリの性格を考えると「ソーシャルメディアリーダー」などの呼び方が正確なところだろうが、レイアウトしかり、手でページがめくれるギミックしかり、まさに雑誌を読むように情報収集ができるあたりは、「ソーシャルマガジン」の呼称がふさわしい。フェイスブック、ツイッター、グーグルリーダー、Flickrなどと連動できる
http://flipboard.com/
【加藤靖子氏】
在米ジャーナリスト。日経ビジネスニューヨーク支局編集部勤務を経て、’10年から在米ジャーナリストとして活躍。テクノロジー関連に強い
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