更新日:2021年07月17日 13:54
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熱海の土砂災害現場で注目された災害救助犬は真のエリート/小笠原理恵「自衛隊の“敵”」

災害救助現場の犬たちは難関をクリアしてきたエリート

 今回の災害派遣では航空自衛隊浜松基地が災害派遣に出動しました。Twitter上でその浜松基地の災害救助犬が注目されています。
航空自衛隊浜松基地公式Twitterより

航空自衛隊浜松基地公式Twitterより

 前防衛副大臣山本ともひろ氏の活動レポートぽれぽれ通信Vol.42号に自衛隊犬の訓練について詳しい記事がありました。それによると、海上自衛隊と航空自衛隊には警備任務訓練を受けた犬が警備犬として配備されています。警備任務訓練を受けた警備犬のなかから大気の浮遊臭から人間の臭気や呼気を検知し、地域を捜索する訓練を受けます。その訓練を終えた犬が地域捜索犬となります。災害救助犬とは地域捜索犬がさらに訓練を重ね、国際救助犬連盟(IRO)の認定試験合格した犬のことです。ですから、災害救助現場の犬たちはかなりの難関を潜り抜けてきたエリートです。  自衛隊災害救助犬へあたたかい声援コメントをもう一度読んでください。 「お疲れ様。きれいに洗ってもらって、ご褒美とおいしいごはんをもらうんだよ」 航空自衛隊浜松基地公式Twitterより 災害救助犬にはこんな優しい言葉を多くの人がかけてくれます。でも、災害現場で働く 自衛隊員に「災害派遣で働く 自衛隊員に温かいお風呂とおいしいご飯、ゆっくりと眠れる場所と十分な手当を!」と言う人がどれくらいいるでしょうか? モフモフのかわいい災害救助犬だけでなく、自衛隊員にも同じ優しさがほしいなと思います。
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災害派遣の自衛隊の活動を阻む“敵”とは
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おがさわら・りえ◎国防ジャーナリスト、自衛官守る会代表。著書に『自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う』(扶桑社新書)。『月刊Hanada』『正論』『WiLL』『夕刊フジ』等にも寄稿する。雅号・静苑。@riekabot


自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う

日本の安全保障を担う自衛隊員が、理不尽な環境で日々の激務に耐え忍んでいる……


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