更新日:2021年08月02日 11:40
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「夏に志望校を下げる受験生は、冬に必ず後悔する」と東大生が断言する理由

理由1「モチベーションが下がる」

自習 まず、一番多くみられる理由は、「モチベーションの低下」です。お子さん自身の「そこに行きたい!」という気持ちが薄れてしまい、勉強が手につかなくなってしまいます。  そもそも、第一志望校とは、子どもが「ここに行きたい!」と強く思ったからこそ、その大学(高校)を第一志望に据えるのです。「行けるかどうか」ではなく、「モチベーションがあるかどうか」というやる気重視で選びます。  長い受験戦争を走り抜けるために一番大事なのは「やる気」です。これを絶やしてしまった人は、どれだけ優秀でもみんな残念な結果に終わっています。

現時点で「絶望的」でも諦める必要はない

 実際、僕の学校では「行けるかどうか」はまったく問題とせず、「行きたいかどうか」で選ぶように指導されました。ですから、僕は、その時点の学力では絶望的だったものの「東大に行きたい!」と強く思い、東大を第一志望としました。  当時の僕の学力レベルで現役合格を狙ったならば、おそらく第一志望は早慶かMARCHに落ち着いたでしょう。  しかし、早慶やMARCHよりも「東大に行きたい!」と強く思ったので、東大にしたのです。実際、このおかげで辛く長い受験勉強もやる気を絶やさずに走り抜けることができました。やる気が出たからこそ、受験で勝つことができたのです。 「今の実力では志望校に合格できないから、一夜漬けならぬ『一年漬け』で勉強を頑張る」というのが受験勉強の本当の姿だといえます。何もしないで合格できるなら、苦しい受験勉強なんて誰も1秒もしませんよね。  だからこそ「今のレベルで狙える学校か」で第一志望を決めるのは、本当にまったく意味がないことなのです。
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もうひとつの理由は?
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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