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新型アクアも‟隠れフェラーリ458イタリア”なのか? 首都高で検証

トヨタに対する評価は激変

オートクラブ あれから10年。カーマニアたちのトヨタに対する評価は激変した。10年前は「つまんないクルマを大量に売って大儲けしてる会社」みたいに言われていたが、現在のトヨタの評価は、「全人類にクルマのヨロコビを提供し続けようと挑戦を続ける救世主」となっている。  逆に、すべてをEV化することで、クルマの多様性やマニアの趣味を奪おうとたくらむ悪の結社、それがEU(欧州連合)である。彼らは、圧倒的なハイブリッド技術を持つトヨタに対抗するため、ハイブリッドカーを「電動車に非ず」と決めつけ、この世から抹殺しようとしている。  トヨタは、ヤリスハイブリッドで反撃の狼煙を上げた。走行1㎞あたりのCO2排出量、わずか66グラム(リッター35.4㎞)! EUがメーカーに課す1台あたりのCO2排出量は95グラム以下だが、それを楽勝でクリアしている。

首都高ならほぼ無敵

 欧州のプラグインハイブリッドカーたちは、充電が切れたらリッター12㎞くらいしか走れないし、生産段階で大量のCO2を出すが、ヤリスハイブリッドは、ヘタすりゃリッター40㎞いくし、トータルの環境負荷は最も小さい。走りもスポーティで、首都高ならほぼ無敵。  結果、ヤリスは昨年、欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。トヨタの逆転勝利である。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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