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巨人、楽天は大ナタ大量解雇が避けられず、補強ポイントが埋まれば日ハムの来季は若手が躍動するか

実質まったく動きのなかった楽天

 石井GMが監督になり、投手陣もエース級を取り揃えて望んだ楽天であったが、今の所優勝争いの一角も3位。優勝争いには喰らいついているので今の時点で良し悪しを語るのはおかしな話ではあるが、1点だけ気になるのは優勝争いをしているチームのシーズン中補強が炭谷銀仁朗選手ただ1人だったことである。  そもそも楽天は開幕時に阪神・広島と並び支配下選手数69人で開幕した。育成選手を二桁の10人持つ楽天において、この支配下選手数で開幕するということは、変則トレードでも考えない限り補強・昇格は1枠のみで自由度の低い状態での開幕となっていたのだが、5月13日にアダム・コンリー投手がコロナ禍で来日を断念し契約解除。枠は68人と、やろうと思えば多少の補強策がとれたはずだった。

支配下枠が埋まっているため大量解雇も

 だが、蓋を開けてみれば炭谷選手を金銭トレードで獲得したのみ。新外国人も、育成からの昇格も1人もなかった。通常、育成選手を多く抱える球団は開幕時に多少支配下枠を空けており、昇格争いで競争を促すものである。2桁の育成選手数を抱えていた巨人・ソフトバンク・オリックスも開幕時、支配下枠は最低2は空いていた。  つまり、今年は必勝体制だったのだろう。開幕前の戦力で優勝するつもりで戦ったので、補強は緊急の1枠しか考えていなかったと考えるのが自然だ。  だが、結果がどうあれ支配下枠がほぼ埋まっている以上、オフの戦力外通告はシビアになる公算が大だ。投手36人、野手33人でバランスは普通。特にどのポジションが飽和しているというわけでもない。  シーズンに動きがなかった分、オフは激しくなりそうだ。 文/佐藤永記
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright
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