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データ活用のプロ集団は日本の大企業の何を変えたのか? ブレインパッド・草野社長を直撃

徹底したBtoBの裏方ビジネス

草野隆史 馬渕磨理子 いまや、ビッグデータ、AI(人工知能)、DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が当たり前の時代になり、データの重要性は誰もが認識しています。しかし、遡ること17年前。  2004年には、ブレインパッドの創業者である草野隆史氏は今の時代が来ることを見越していました。当時は「データなんて、ビジネスにならない」と周囲に止められたことも。誰も価値が分からない時に、自分にしかできないと思い、ブレインパッドを創業。いまや、多くの大企業がブレインパッドのデータ活用サービスを利用しています。  トヨタ自動車、JAL、ANA、すかいらーく、高島屋、ローソン、キユーピー、コカ・コーラ、りそなグループ・・・と名だたる大企業が並びます。その根底にある思いは「日本の大企業が振る舞いを変えて、ビジネスを伸ばせば、社会的インパクトが大きい」という考えです。  徹底したBtoBの“裏方ビジネス”をやっていると草野社長は語ります。今回は、ブレインパッドのサービスが私たち消費者にどんなメリットをもたらしているのか。日頃、明かされることのない、ブレインパッドの“裏方”の全貌をお届けしましょう。

当時、誰もピンと来なかったからこそ「データ活用」で創業

草野隆史 馬渕磨理子

ブレインパッド代表取締役社長・草野隆史氏

馬渕:草野社長は新卒でサン・マイクロシステムズ(現:オラクル)に入社、その後フリービットを経て、2004年にブレインパッドを創業されていますね。ずいぶん早くからデータ活用の重要性に気づいていたのですか? 草野:そうですね。創業前に、周りの経営者の方々やデータとかを詳しい人に「データ活用で起業する」と話しました。私のアイデアは「それ仕事にならないよ!絶対やめた方がいいよ」って言われたんです。それで、これは当分、競合が出てこないと安心して、「データ活用(データサイエンス)」で創業しました。 馬渕:iPhoneが普及する前なので、普通の感覚では、今のようなデータの時代が来るのはピンとこないでしょうね。 草野:だからこそ、やる意味があったのです。ベンチャーは色んな人の人生を巻き込むからこそ「社会に意義のある新しいサービス」でなければならないと思っています。自分がチャレンジしなければ、起こらない変化を起こすためのアクションがベンチャー起業だと思う。他にやる人がいるんだったら、別に私がやらなくてもいいやって思っちゃうタイプです。 馬渕:(笑)。 草野:私の起業テーマの要件は、「インターネットのような成長性のある分野」かつ、「あまり競争が激しくない」かつ、「まだ誰も注目してない」かつ、「社会的に意義がある仕事」でした。 馬渕:データ分析を日本に根づかせる。草野社長の狙いは当たりましたね。
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15歳年上の共同創業者から…
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