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データ活用のプロ集団は日本の大企業の何を変えたのか? ブレインパッド・草野社長を直撃

15歳年上の共同創業者から「社長はお前がやるべきだ」

草野隆史 馬渕磨理子

馬渕磨理子

馬渕:共同創業者である、今の会長である佐藤さんとの出会いも大きかったのでしょうか。 草野:前職でデータに興味を持ち始めた時に、知人の紹介で出会ったのが佐藤さんでした。 馬渕:年齢差15歳、年上だとすると、どうしても、佐藤さんが社長になりそうなイメージですが。 草野:佐藤さんも、ずっと私のことを「軍師」と言って、参謀扱いしてたのに。ある日突然、「社長はお前がやるべきだと思うんだよね」って言いだしました。当時、佐藤さんは私のことを「未来が見える不思議なやつ」だっていう認識を持ったみたいです。 馬渕:恐らく、トップに立とうと思っていた佐藤さんが、社長の立場を譲るぐらいの逸材が草野さんだったということなんでしょうね。

ベビーフードの仕分けで発想の転換

草野隆史 馬渕磨理子馬渕:では、ブレインパッドのサービスで、具体的に世の中がどんな風に変わるのですか。 草野:弊社のサービスは、多くの大企業にご活用いただいています。例えば、キユーピー、コカ・コーラのような日用品の会社の支援から災害社会貢献につながるような活動まで幅広く関係します。キユーピーでは、ベビーフードの食品製造ラインにAIを活用しました。 馬渕:ベビーフードは、特にセンシティブな仕分けが必要なイメージです。 草野:キユーピーは『良い商品は、良い原料からしか生まれない』という理念を持たれています。中でも、厳しく検査を行っているのが、ベビーフードの原料です。無害でもやや変色した材料が混ざっていたら、母親は不安に感じますよね。母親がわが子の健康と安全、安心を思う気持ちを考えれば、厳しい検査は当然です。 馬渕:ブレインパッドでしか出来なかった点は何でしょう。 草野:発想の転換です。食品を選別するには、色彩選別装置というものがあるのですが大変高価であり簡単には手を出しにくいです。そこで、我々は、AIを良品・不良品を判定する“分類器”としてではなく、良品のみを学習しそれ以外を弾く“異常検知”として用いればよいという発想を用いました。不良品のデータを学習させる必要がないので、学習の負荷を半減させ、コストを抑えながら、精度と速度を両立させました。
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コカ・コーラから災害医療まで
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