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マカヒキだけじゃない。競馬史に残る復活劇ベスト5

ダート王者が度重なる怪我で2年10か月休養も堂々復活カネヒキリ

第3位 2008年 ジャパンカップダート カネヒキリ  2002年に生まれたカネヒキリは、あのディープインパクトと同世代、さらに同馬主。そんな背景もあり、3歳時はダートのディープインパクトと呼ばれるほど注目を集めていた。  実際ダートではほぼ負けなしの快進撃。2005年のジャパンカップダートを制するまで、ダートに限れば8戦7勝と向かうところ敵なしだった。明け4歳のフェブラリーステークスでも順当に勝利、ドバイワールドカップでも4着と健闘したが、順風満帆な競走生活はここまでだった。  その後、帝王賞で2着に敗れた後、カネヒキリは約2年3か月もの長期休養を挟むことになる。原因は屈腱炎。一度は治ったものの再発し、ようやく迎えた復帰戦は2008年。同期のディープインパクトは既に父となっていた。

武蔵野ステークスでは唸るような行きっぷりを見せる

 復帰戦となった武蔵野ステークスでは、過去の実績もあり2番人気の支持を集めたが、不利もあり9着。それでも唸るような行きっぷりには復活へ一片の希望を感じさせた。  そして、次走挑んだのがジャパンカップダート。3年ぶりの出走となったこのレースで、カネヒキリは輝きを取り戻した。今度は好位をスムーズに追走すると、直線外から追いすがるメイショウトウコン、ヴァーミリアンといったダート界の強豪たちを一蹴し、復活の勝利。  その後、東京大賞典においてまたも当時のダート最強馬ヴァーミリアンを返り討ちにすると、結局引退レースを迎えるまで1度も3着以内を外すことはなかった。大きな故障を乗り越えての鮮やかな復活劇だった。
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屈腱炎から8歳で復活
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