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マカヒキだけじゃない。競馬史に残る復活劇ベスト5

競馬 先日行われた京都大賞典では9番人気のマカヒキが、実に5年ぶりとなる復活勝利を上げた。マカヒキは2016年のダービー馬。当時最強世代と呼ばれていた中でも中心的な存在だったが、その後は不振が続いており、フランスのニエル賞を制して以来5年余りの期間、勝ち星から見放されていた。  一度は頂点を極めた馬が、負けても負けても走り続ける。それだけでもなかなかないことだが、8歳にしてついに勝利を挙げた。筆者は当日東京競馬場のモニター越しに見ていたが、マカヒキがゴールした瞬間、場内はこの日一番の大きな拍手に包まれていた。  復活にはいつもドラマがある。そこで今回は、競馬史に残る復活劇と題して、筆者が独断で選ぶ復活レースベスト5を選んでみた。

丸1年ぶりの復活劇 競馬ファンなら誰もが知るテイオー復活

第5位 1993年 有馬記念 トウカイテイオー  恐らく競馬ファンにアンケートを取ったらこのレースが1位になるかもしれない。それが1993年、トウカイテイオーが勝った有馬記念だ。筆者はまだリアルタイムで観ていなかったので5位にしたが、競馬史に残る復活劇だ。  まだバブルの香りが残る1991年、父シンボリルドルフに続き無敗の2冠制覇を果たしたのがトウカイテイオーだった。だが、その後は故障で菊花賞を回避、翌年のジャパンカップを制したものの、次走の有馬記念では1番人気の支持を集めながら11着に敗れていた。そして迎えた1993年は、度重なる故障に苦しむことになる。  休養は長引き、ようやく復帰が叶ったのはちょうど1年後の有馬記念だった。鞍上はターフの貴公子・田原成貴。さすがに1年ぶりのレースということもあり、単勝は4番人気だった。  しかし、レースでは中団から徐々に進出、直線力強く抜け出すと見事人気のビワハヤヒデらの追撃を振り切り1着でゴール。実況は「トウカイテイオー、奇跡の復活!」と絶叫した。勝利後、鞍上の田原の目には涙が浮かんでいた。今でも語り継がれる28年前の復活劇だった。

3年1か月ぶりの勝利で引退レースが再起のプリキュアに

第4位 2019年 日経新春杯 テイエムプリキュア  テイエムプリキュアは、決して目立つ存在ではなかった。実際、北海道のセリでの取引金額は250万円ほど。中央競馬でデビューする競走馬の値段としてはかなり安い部類だ。  そんな期待されていない馬だったが、デビューから連戦連勝で無敗の2歳女王に輝き、ついに翌年の牝馬クラシック戦線でも期待を集める存在となった。だが、そこからが苦戦が続く。2歳時の活躍が嘘のように鳴かず飛ばずで、約3年に渡り勝ち星を挙げることができなかっただけでなく、3着以内ですら1度あるだけという散々なものであった。  牝馬ということも考えればそろそろ引退も頭をよぎる明け6歳の冬。ラストランの予定で出走したのが、2009年の日経新春杯だった。前走の愛知杯で最下位の18着に敗れていたテイエムプリキュアは当然注目を集めることはなく、この日も11番人気と低評価。いわば引退興行ともいえる出走だった。

軽ハンデを生かして逃げ切りに成功

 しかし、3年以上もの長きに渡る低迷を続けたテイエムプリキュアは、49kgという軽ハンデを生かし思い切った逃げの手に出た。後続を徐々に突き放す逃げだったが、3年以上も勝ち星のない”終わった牝馬”だけにほぼノーマーク。  だが、直線に入ってもその脚色は衰えなかった。結局、最後は3馬身半差の完勝。2歳の12月以来、約3年と1か月ぶりの勝利は、ド派手な逃げ切り勝ちだった。  テイエムプリキュアはその後、引退を撤回。そこからさらに10ヵ月後、G1エリザベス女王杯でも大胆な先行策から粘り込み、12番人気の低評価を覆し2着に激走。歴史的な大波乱を演出した。6歳牝馬による、見事な復活の1年だった。
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ジャパンカップダートでケガから堂々の復帰したあの馬
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