カーライフ

愛車のベンツW140がぶつけられた…塗装を繰り返した涙と闘いの記録

 クルマ大好き、腕時計投資家の斉藤由貴生です。私は、メルセデス・ベンツのW140型Sクラスに乗っているのですが、きれいな状態を維持するために、日頃から様々な努力をしています。  クルマは“乗ってなんぼ”ということも重々承知しているつもりですが、とはいえ、何も考えずにどこへでも駐車してしまうと、思わぬダメージを受ける場合があります。例えば、都内の狭いコインパーキングに止めたならば、ドアパンチの危険性がありますし、駐車が下手なドライバーにぶつけられる危険性もあります。ですから、駐車場に止める際は、なるべくクルマが隣に来ないような場所を探し、できれば、絶対に“トナラー”(注:空いているのに隣に駐車してくる車を指す)が来ないような機械式パーキングに入れるようにしているのです。

板金塗装歴がないことが誇りだった

w140

筆者の愛車・ベンツのW140

【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます  なぜ、私がここまでW140の取り扱いに気をつけているかというと、これが文化的価値があるクルマでもあるからです。私のW140は、非常にきれいな個体なのですが、「単にきれい」というだけでなく、これまで板金塗装を一切したことがないクルマなのです。つまり、全てがオリジナル塗装というコンディションであるわけで、世界的にも珍しい一台であるのです。  多くのクルマは、どこかしら修理した後があり、そういった部分の大半は、板金塗装工場で再塗装されています。つまり、オリジナル塗装ではない部分があるわけです。もちろん、新車として販売されてから数年程度しか経っていないクルマの場合、“すべてがオリジナル塗装”というクルマは珍しくないでしょうが、W140のように20年以上も前のクルマとなると、“オリジナル塗装”は稀なのです。

オリジナル塗装だからこそ気を使っていた

W140購入時の業者AA出品票。4.5点というきれいなクルマ。もちろん、再塗装箇所「W」はない。

W140購入時の業者AA出品票。4.5点というきれいなクルマ。もちろん、再塗装箇所「W」はない

 実際、クルマは、ちょっとした不注意で傷がついてしまいますから、自分がいくら気をつけていたとしても、普段遣いする中で、ドアパンチなど、他人からの被害に合うことがそれなりにあります。ですから、多くのクルマは、どこかしらに“修理あと”(業者オークションの出品票では「W」と表記)があるわけで、すべてがオリジナル塗装という個体は少ないわけです。  だからこそ、私はオリジナル塗装という状態の、自分のW140に格段気を使っていたのです。しかし、そんなW140、先日ぶつけられてしまいました。それも、再塗装が回避できないぐらいの大きなキズを残す状態で。  普段から、「ぶつけられるリスク」が高い場所には、乗っていかないようにしていた私ですが、どこでぶつけられたのかというと、その答えは、メルセデス・ベンツの正規ディーラーです。
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ぶつけられた経緯
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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