また、地域のPRを兼ねて、その土地ならではの体験を返礼品として提供する「体験型返礼品」を出す自治体も。 「ご当地ヒーローになれるものや、ラジオへの出演、1日花魁体験、1日町長体験など普通では味わえない経験ができるユニークな返礼品が出てきています。こういった体験型返礼品を通して、地域と交流する機会や関係人口の創出などを見出そうとする自治体も徐々に増えているんです」 　しかし、いろいろな自治体から数多くのふるさと納税品が出されているゆえ、なかなか自分にぴったりなものを選ぶのは難しいだろう。 　さとふるでは現在、32万点以上の返礼品が掲載されているという。井田さんに、ふるさと納税初心者が選ぶのにおすすめの返礼品や失敗しない選び方のコツについて聞いてみた。 「どの自治体も地域の魅力をアピールするために、返礼品に込める思いはひとしおです。だからこそ、寄付する側も自分だけの目線ではなく、プロの目線やレビューを見るなどして探すと、より自分に合った返礼品に出会えると思います。また、人気ランキングをチェックし、その時々で人気のある返礼品は何か把握しておくのもおすすめですね。 　上位にランクインするジャンルから探すのも、あるいは特定のカテゴリーに絞って探すのもいいでしょう。それ以外にも生まれ故郷に絞って地域を選んだり、推しのアイドルやキャラクターの出身地に着目して返礼品を探したりと、自分なりに楽しめる方法で返礼品選びをするのが一番だと思います」 　加えて、寄付金控除額の計算シミュレーションを行い、ふるさと納税の限度額をあらかじめ知っておくと便利だろう。