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前澤友作氏の「1億円腕時計」ってどんな時計? 腕時計投資家が解説

盗まれる心配は?

 そんな、普段遣いできる億円時計のリシャール・ミルですが、1つリスクがあるといえます。それこそが、盗まれたり、狙われたりするという点です。2019年のニュースで、『パリで当時30歳の日本人が、ホテルを出てタバコを吸っていたところ、腕につけていたリシャール・ミルを奪われた』という事件があります。いくら、リシャール・ミル本体が普段遣いできる内容だとしても、1億円単位という本体価格ゆえに、狙われるリスクがあるのは残念だといえます。

他にもある1億円腕時計

 ここまでは、リシャール・ミルを中心に「1億円腕時計」について触れてきましたが、他にも1億円腕時計は多々存在します。    1億円腕時計を大まかに分けるならば、「定価が1億円」と「値上がりした結果1億円になった」という2つに分かれるでしょう。  リシャール・ミルや宝飾ブランドのダイヤ多数のモデルは、定価が1億円。つまり、基本的には新品の価格であります。  それに対して、中古が1億円という評価となっているのが、古いパテックフィリップやロレックス。これらは、新品時に1億円というプライスではなかったのが、後に評価された結果1億円となったモノ。資産価値が高いといえるため、将来的に値上がりする期待もできるといえます。2003年頃の時点では、オークション会場で、過去最高値といわれたパテックフィリップは、4億円程度でしたが、2019年時点での最高額33億円という単位にまで上昇しています。  以上、1億円単位の腕時計についてご説明してきましたが、お金に糸目をつけず、自分が持つ腕時計を1億円以上に限定するのであれば、古いパテックフィリップをコレクションして、普段遣いはリシャール・ミルといった感じになるのだと思います。 <文/斉藤由貴生>
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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