クルマにかかる費用には、燃料代の他に、本体代などがあるわけですが、「大きくブレる」といえるのが、本体代と整備代です。例えば、燃費が良い新車は、本体代が高いですし、逆に、本体代が安い中古車でもベンツを買うとそれなりに整備代がかかります。 　今回、私は東京大阪のシミュレーションで、ディーゼルベンツを買ったら1.5万円も安いということに直面したため、セカンドカーで中古のE320 CDIでも買ってしまおうかと思ったのですが、結論からいうと、燃費が悪くても維持費が安いセカンドカーのほうが安価となりました。 　というわけで、“燃費が良いかつ新車”と“燃費が悪い中古車”どちらが得なのかを計算してみました。 　クルマの維持費を考える場合、重要なのが「車両本体価格」ですが、これは「実質消費額＝購入価格-残価」と考える必要があります。 　それに対して、任意保険代や各種税金といった維持費はほぼ固定。燃費もそこまで未知数というわけではありません。維持費で、注意しなければならないのは整備代であります。 　ですから、クルマに関わる費用で、重要なケチポイントは、実質消費額と整備代の安さだといえるのです。 　走行距離が14万kmだった20年落ちクラウン。トヨタディーラーで売られていたため、3年保証付きで購入できました。総額は50万円。3年保証のため、整備代はほぼかからず。また、現在の中古相場が高くなった結果、なんと買取価格は60万円以上。買った値段よりも10万円程高く売れる状態であります。 ＜計算結果＞ 中古クラウン（3年保証） 購入価格：500,000円 想定残価：-600,000円 実質消費額：-100,000円 ① 年間経費：385,714円 ② 5年乗った総額：1,828,571円 ①＋②の5年分 ⇒月間：30,476円 （②の内訳） 年間走行距離　10000km ガソリン価格　ハイオク：165円　燃費7km/L 年間燃料代：235,714円 A 年間維持費：150,000円 B 年間経費＝385,714円 （A+B） ※年間維持費は、いずれの車種も、固定維持費として、車検代÷2、任意保険料（筆者の事例、20等級）、自動車税。変動維持費として、想定される整備代を計上しています。