燃費が良いといわれる最新軽自動車の事例として、Nボックスのターボモデルを例にしてみました。ターボのほうが燃費が悪いといわれていますが、私は買うならターボが良いためあえてターボを選択。ただし、燃費は20km/Lと、ノンターボ並で計算します。（都内下道を走ると、電気自動車でもない限り燃費20km/Lは無理だと思いますが） 　また、このNボックスの残価は、ホンダの公式サイト「残クレ」で60ヶ月後の想定残価として出てきた数値としました。さらに、新車なので、購入から60ヶ月目まで、一切整備代がかからないという前提にもしています。 ＜計算結果＞ 購入価格：1,868,670円 想定残価：-623,610円 実質消費額：1,245,060円 ① 年間経費：160,260円 ② 5年乗った総額：2,046,360円 ①＋②の5年分 ⇒月間：34,106円 （②の内訳） ガソリン価格　レギュラー：155円 燃費20km/L 年間燃料代：77,500円 A 年間維持費：82,760円 B 年間経費＝160,260円 （A+B） 　クラウンエステートのアスリートVには、1JZ-GTEというエンジンが搭載されているのですが、これはパワフルな名機と名高い一方、燃費は悪いと知られています。実際、私の体感としても燃費はあまり良くありません。しかし、私はこのアスリートVを本体総額50万円でゲット。3年保証をつけることができたため、大きな整備代は一切かかっていないのです。 　その結果、クラウンエステートは燃費が悪いという条件ながら、実質消費額の安さが功を奏して、5年乗った場合の維持費が、燃費が良い（20km/L想定）最新軽自動車よりも安価という事がわかりました。 　燃料代（1年1万km）だけを見ると、クラウンが約23.5万円、Nボックスが約7.7万円と、Nボックスが圧倒的に安いという感覚になりますが、そこに実質消費額の安さを考慮すると、クラウンのほうが安いという結果になるわけです。 　ですから、やはり「燃費が良い」というだけでは、本当にお得かどうかは分からないといえます。 　ちなみに、同じ計算方法で、中古プリウス（トヨタ3年保証付き）、中古ベンツE320CDI、を比べてみましたが、その結果は以下のとおりです。