更新日:2021年12月28日 15:40
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中央競馬の総決算「ホープフルステークス」。カギを握るのは「ディープインパクト産駒」か

今年大活躍の若き”令和の中山マイスター”

 続いては、17年以上競馬ブログ「TAROの競馬」を運営する競馬予想家TARO氏だが、2歳戦という若駒だけではなく、若い「騎手」に着目。その若い騎手なら中山芝中長距離でイチオシだとみている。  21年の中央競馬で最もスポットライトを浴びた若手騎手といえば、間違いなくこの男でしょう。それは美浦所属の横山武史騎手です。  エフフォーリアで皐月賞を制しG1初制覇を飾ると、続くダービーでは惜しくもハナ差2着と涙を飲んだものの、秋の天皇賞で古馬を一蹴。さらにエフフォーリアが出走しなかった菊花賞ではタイトルホルダーに騎乗。父・横山典騎手を思わせる変幻自在の逃げで後続を完封し、異なる馬で牡馬クラシック2勝の偉業を達成しました。  まだ23歳になったばかりという若手ジョッキーですが、今や押しも押されもせぬ関東のトップ騎手の仲間入りを果たしました。そんな横山武史騎手ですが、特に“買い”の条件があります。それは、“芝の中距離戦”、特に“中山の芝中長距離戦”は特注です。  横山武史騎手が制した重賞は以下の8レース。 2020年 フローラS ウインマリリン(東京芝2000m) 2021年 共同通信杯 エフフォーリア(東京芝1800m) 2021年 弥生賞 タイトルホルダー(中山芝2000m) 2021年 日経賞 ウインマリリン(中山芝2500m) 2021年 皐月賞 エフフォーリア(中山芝2000m) 2021年 オールカマー ウインマリリン(中山芝2200m) 2021年 菊花賞 タイトルホルダー(阪神芝3000m) 2021年 天皇賞(秋)エフフォーリア(東京芝2000m)  ご覧の通り、制した重賞はすべて芝の中長距離戦。そのうち半分が、中山の芝中長距離戦なのです。まさに「令和の中山マイスター」の称号がふさわしいジョッキーなのです。

キラーアビリティ&横山武史騎手に注目

 というわけで、中山芝2000mで行われるホープフルSは横山武史騎手に注目せざるをえません。今年騎乗するのは… キラーアビリティ(父ディープインパクト・ノーザンF生産)  今年騎乗するキラーアビリティは同じ芝2000mの未勝利戦を圧勝したディープインパクト産駒の注目馬。ノーザンファーム産のエリートでもあります。前走の萩Sでは2着に敗れたものの、勝ったダノンスコーピオンは朝日杯FSでも3着に好走した実力馬でした。戦って来た相手に不足はないキラーアビリティが、中山芝中距離の名手・横山武史騎手に導かれ好走を果たすと見ます。  ちなみに、横山武史騎手の重賞制覇はすべて、7番枠よりも内枠でした。今回も内枠を引けばより期待度が上がることを付け加えておきます。
taro

TARO
競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。最新の著書に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社)が発売中

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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright

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