更新日:2022年01月29日 18:01
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東大生が感動した「読むだけで、驚くほどやる気が湧いてくる名著」ベスト3

○『眠れる獅子を起こす グランドセイコー復活物語』

梅本宏彦 著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『眠れる獅子を起こす グランドセイコー復活物語』

『眠れる獅子を起こす グランドセイコー復活物語』

「グランドセイコー」とは、日本が世界に誇る時計メーカーであるセイコーが手がけてきた高級腕時計ブランドです。2017年にセイコーから独立したブランドとして展開されていますが、今でも「セイコー」の名前は残されていますね。  日本のブランドではありますが、世界中に根強いファンを持っており、その質実剛健なつくりは時計好きなら誰しも一度は魅了されたことでしょう。  僕も実は腕時計がとても好きなのですが、一人の時計好きとして、グランドセイコーの時計は大変気に入っています(さすがに値段帯的にまだ手は出ませんが……)。  この『眠れる獅子を起こす グランドセイコー復活物語』には、そんなグランドセイコーが危機に陥っていた時代。 「東日本大震災」「リーマンショックの後遺症」「超円高」という3つの困難に襲われてどん底にいた2010年代初頭から、どのような戦略を持って「6期連続増収、売り上げ2倍、営業利益4倍」という状態にまで復活したのかが記されています。

諦めずに前を向いて立ち上がろうとするガッツ

 本書は自己啓発のような内容というより、ビジネス書の要素が非常に強めになっています。しかし、あえてこの本を取り上げたのは「3つの困難」に襲われながら、諦めずに前を向いて立ち上がろうとするそのガッツが、試行錯誤の過程に見えるためです。  人間、諦めようと思えば、いくらでも理由を持ってこれます。グランドセイコーのチームだって、「震災後不況だから」「リーマンショック後だし」「超円高で不利だから」など動かない理由はいくらでも見つけられたことと思います。  そんな中で、あえて「今、動かないといけないのだ!」と勇気を奮って立ち上がったその姿は、頑張るすべての人の背中を押すのではないでしょうか。
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「何かに真剣に取り組むこと」の大切さを改めて知る
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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