なぜ[こじらせ女子]はヘンな服を着るのか?
―[[こじらせ女子]の奇妙すぎる生態]―
旬のファッションに身を包み、男の話にかわいくテキトーに相槌を打って、カフェで恋愛トーク&モテ偏差値を競う――そんな“ゆるフワ”的な女子像にどうしても近づけない“こじらせ女子”という生態。普遍的な女の幸せを自ら遠ざけるかのような彼女たちの奇行、気持ち悪い自意識の源泉を、恐る恐る覗いてみることにした!
【奇抜ファッション型】
尖ったオシャレ合戦の結果“人格に問題アリ”な女に……
●久保恵理さん(仮名・28歳) アパレルショップ
破れたジージャンにダメージ加工のTシャツ、つま先から踵まで、鋲がビッシリと打たれた革靴という奇抜な服装が目をひく久保さん。一般社会に背を向けた“アナーキスト”にしか見えないのだが……。
「このルブタンの靴、一見ハードだけどセクシーでしょ? 宝石を足元にちりばめた感じで。月給の半分(10万円超)の値段だったけど、一目惚れして買っちゃたの」
オシャレを楽しむのは自由だが、全身、鋭利な鋲で固めたファッションはいかがなものか。毎日、コーディネイトのテーマは違うというが、満員電車で遭遇したら、乗客が眉をひそめるのは確実だ。
聞けば、髪を7色に染めあげた服飾系専門学校時代を経て、モード系のショップ販売員となった彼女。社会人になってから、交際相手はいないそうだ。
「ポリシーのある人でないと、付き合うのは絶対ムリですね。サラリーマンって時点でアウト。没個性な服装の人と、表参道を一緒に歩けないですもん。『ザ・OLって感じのコンサバ風の女性と戯れてろ!』って感じですね。ほら、あそこにいるコみたいな(微笑)」
取材中、カフェを通り過ぎる女性たちの身なりをチェックし、罵倒する彼女の姿を見るにつけ、「イタいのはアンタのほうじゃ……」と思わざるを得ない。
上京して10年。奇抜なファッションを纏うことでしか自己主張できない久保さんの、心の闇は深い。
【奇抜ファッション型】
このタイプに共通しているのは、ファッションに目覚めた中高時代、モテグループに入れなかった過去を持っていること。それゆえ赤文字系ファッションの女性、そしてそれを好きな男を敵視する自分本位な視点も
イラスト/ただりえこ
― [こじらせ女子]の奇妙すぎる生態【3】 ― ―[[こじらせ女子]の奇妙すぎる生態]―
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