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金価格の上昇はパチンコ換金合法化の議論を引き起こすか?

金を特殊景品に使う問題点

パチンコ金商品

3月8日に1g景品が8000円から8500円となり、さらにその2日後に値上げし9000円となった

 でも金景品を使うことで問題になるのが、市場の金価格。金商品が使われだした頃は、確か1g商品は5000円だったと記憶していますが、度重なる金価格の高騰によってその都度変更されてきました。  一時は交換所での買い取り価格よりも高くなったことがあり、その際には交換所へ持ちこまず貴金属店で売る人も続出。さらにホールと交換所の間の道でたむろして、ちょっとだけ高く買い取るよなんていう輩も。それでも貴金属店へ持ち込めば十分に利益が出るという状況は、金商品を取りまとめている組合にとって大打撃です。  なにしろ肝心の金商品がホール⇒交換所⇒組合加盟の流通業者という3点方式の枠組みから消えてしまい、ぐるぐる回すべき商品が足りないなんていう事態にもなってしまうのですから。

金価格上昇で東京のファンは不便を強いられる

 結果、市場での金価格の変動に応じて市場価格よりも若干高く、そしてキリのいい価格に金商品の価格はたびたび変更されてきました。そして、金商品に交換する、つまり換金する際には1000円単位というファンに不便を強いる状況になってしまったのです。  今でも謎の、価値があるんだかどうかさえわからない商品を流通させている他地域のホールだと、100円単位での交換も可能です。ですから、金商品という業界側はクリーンだと考えているシステムを用いている東京のファンは不利なんじゃないかなと思います。  もちろん余り玉のぶんもちゃんと景品に交換できますが、もしも余り玉が800円ぶんくらいだったら、かなりの量をお菓子などに交換することになるワケです。でも、そんなに交換しても仕方ないし、そもそも電車での移動が多い地域ですから、荷物になるものへの交換は避けたいもの。筆者はその時にはビール4本に交換しましたけど、それを持って電車に乗るのはなんだかなという感じでした。
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今こそ換金問題について論ずるべきか
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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