教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数39万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で１年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開！ 【前回を参照】⇒Lesson37 【前々回を参照】⇒Lesson36 【3回前を参照】⇒Lesson35 　前回まで計3回にわたって傾斜地でのショットやスイングの欠点を補う「両足のデザイン」について解説してきました。今回からはそれと同じくらい重要となる「両腕のデザイン」について解説していきます。 　ゴルフを端的に表現するならば「両手で握ったクラブでボールを打つ」競技と言えるでしょう。もちろん、遠くに飛ばしたり、狙った目標に正しくボールを運ぶために意識すべきポイントはたくさんありますが、それら多くのポイントの大前提となるのが「両腕と体幹をしっかりと連動させること」なんです。 　連動させるために必要なのはズバリ「肩甲骨を正しい位置にセットすること」。僕は「肩甲骨を嵌める」という表現を使っていますが、ゴルファーの中には力みからアドレスの時点で両肩が上がり、肩甲骨が正しくセットできていない人が少なくありません。両肩が上がると腕だけが単独で動いている状態となり、両足や体幹で生み出した力をロスなくクラブに伝えることができません。