カーライフ

ガソリン代を1円でも安くする方法。燃費6km/lの中古外車オーナーの答えは

燃費が良いセカンドカーを買う/買い替えをするという選択

初代プリウス

都内下道でも13km/リッターは走った初代プリウス

 そうなると燃料代よりも、燃費が良いクルマに乗ったほうが得となります。燃費が12km/lというクルマは、今の時代“そこまで燃費が良い方”ではありませんが、それでもW140の倍は経済的。今の高いガソリン価格だったとしても、W140に乗っている私からすると、燃費が良いセカンドカーを導入するだけで、燃料代を半額にできることになるわけです。  しかし、私は“燃費が良いセカンドカー”は買いません。  リーマンショック前の2008年、ガソリン代は今と同様に高かったのですが、その頃、私はそのガソリン価格にビビり、燃費が良いという理由でトヨタプリウスをセカンドカーとして購入。プリウスの燃費は、当時私が乗っていた三菱プラウディアの倍といったところだったので、精神的には“移動が楽”になったのですが、実は後から計算してみると、たいして得とはなっていなかったのです。  むしろ、セカンドカーを導入したことによる経費を考えると、燃費が悪かったとしても、そのクルマを普段遣いしているほうが“得”となったぐらいです。  クルマは、1台ごとに自動車税や任意保険代、重量税や自賠責といった車検関連代金がかかるため、まったく壊れなかったプリウスでも年13万円程度がかかっていました。ですから、そういった維持費を考慮すると、節約したはずの燃料代が吹き飛んでしまう、ということになってしまっていたわけです。  ちなみに、上記の年間維持費には駐車場代や車両本体の価格が含まれていないため、それらを考慮すると、さらに「燃料代の節約」は難しくなるでしょう。  また、好きなクルマに乗りたいからそのクルマを買ったのに、燃費が悪いという理由でセカンドカーを買ったなら、結局はセカンドカーにばかり乗ってしまい、“好きなクルマに乗れない”というフラストレーションもたまります。  ですから私は、好きなクルマを買うときに、あらかじめ燃費が悪いことや、将来的にガソリンが高くなる可能性がある(1リッターあたり200円)ということを考慮して、維持費の年間予算を組んでから、好きなクルマを購入するようにしています。

わざわざ安いスタンドに行くのはありか?

 現在、私はハイオク1リッターあたり175円程度で入れることができているわけですが、あらかじめリッター200円となることを想定していたために、まだ「ガソリンが高くて困る」という感覚にはなっていません。  とはいえ、何も考えずにガソリンを入れてしまうと、スタンドによってはすでにハイオクが200円超えとなっているところもあるため、基本的には、安いスタンドで満タンにするというということが重要です。  では、家から少し遠くに、安いガソリンスタンドがある場合、家の近くで入れるのと、どちらが得か、ということについてですが、私は片道5km程度であれば、安いスタンドまで行きます。  もちろん、所有するクルマのガソリンタンクの容量や、遠くにあるスタンドが“いくら安いか”にもよりますが、私の場合は70リッター入るので、遠いスタンドがリッター10円安いと700円お得。燃費が悪かったとしても、5kmぐらいの距離(往復10km)だと余裕でお得となるわけです。  ちなみに、一回の走行距離を5km程度伸ばして、スタンドまでガソリンを入れに行くというのは、クルマにとっても健康的。“ちょい乗り防止”に役立ちます。
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長距離ドライブ時は相場が安いエリアを狙う
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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