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ノートPCに外付けGPUを導入した結果、高性能デスクトップと同じ性能に

動作の不安定を改善する設定方法

 では、その外付けGPUの挙動はどうかというと、工夫すれば安定して快適に使える状態です。  パソコンの場合、相性問題などから、メーカー純正品以外の外部GPUのような性能に直結する部品を導入する場合、挙動が乱れる心配があります。実際、私も導入するまでその心配をしており、繋いだときは、見事に変な挙動が発生。しかし、それらは、OSやGPUの設定を変更することで改善しました。  まず、OSについてですが、Windows10の場合、「グラフィック設定」から、「ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング」を「オン」にします。この際、再起動する必要があるのですが、実は再起動だと、なぜだか内蔵GPUと外付けGPUが競合するような挙動となり不安定に。その後、再起動ではなく、シャットダウンすることで安定した挙動となることがわかりました。  次の問題として、使っていると急にフリーズして、電源を強制的に切らないとまったく動かないという状態が起こりました。ただ、それはGPUの設定変更で解消。私はnvidiaのGPUを使っているのですが、この場合、「3D設定の管理>グローバル設定>電源管理モード」を「パフォーマンス最大化を優先」にすることでフリーズ問題は解決しました。

ノートパソコンが高性能デスクトップの性能に

 以上2つの設定を行うことで、サクサクと快適に使えている状態が完成。ただ、スリープや再起動後は変な挙動が見られるため、スリープはせず毎回シャットダウンをする必要があったり、再起動後はもう一度電源を入れ直すという不便さはあります。  ただそれでも、外部GPUを導入したことにより、ノートパソコンでも高性能デスクトップ並の環境を手に入れることができたため、私としては、ノートパソコン1台ですべてをこなすというユーザーに外付けGPUはおすすめだと思っています。  最後に、外付けGPUを導入した私のパソコンと周辺機器のスペックをお伝えします。 <ノートパソコン> 機種:ThinkPad X13 gen2 CPU:11th Gen Intel Core i7-1165G7 @ 2.80Ghz メモリ:32GB 記憶装置:SSD 2TB <外部接続装置> GPUボックス:Razer Core X Chroma ビデオカード:MSI GeForce GTX 1660 SUPER ディスプレイ1:EIZO Color Edge CG2420 ディスプレイ2:EIZO FlexScan S2133-H ディスプレイ3:EIZO FlexScan S2133-H マウス:Microsoft Classic IntelliMouse キーボード:REALFORCE 108UH-S DAC:DENON PMA-60 スピーカー:JBL 4312M II <文/斉藤由貴生>
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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