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新品実勢価格180万円が50万円→150万円に。ロレックスの超乱高下モデル

ミルガウス116400GV物語

著者所有のミルガウス116400黒文字盤

著者所有のミルガウス116400黒文字盤

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。  近頃の腕時計の値動きといえば、久々に「下落」が目立っている印象がありますが、現在相場は“どういった状況”なのかというと、単なる下落というわけではありません。現在の中古腕時計の値動きを見ると、「下落」となっているモデルがある一方で、「上昇」するモデルも存在。つまり「下落も上昇もある」という状態で、一言では言い表しづらい相場だといえます。  また「下落」となっているモデルの値動きも、数年前の下落トレンド時の値動きとは異なります。  現在、下落傾向があるモデルの多くは、今年の1月2月といった時期に急上昇した経緯があります。現在相場は“下落”といっても「今年1月水準並に落ち着いた」といったところであります。  そんな“分かりづらい現在の相場”でありますが、一言で言うならば「1月2月まで派手に上昇したのが3月ぐらいから下落し、1月並に戻って今に至る」といったことになります。  ただ、そのような「派手に上昇⇒下落」という値動きが起こると、モデルによってはドラマがある状況が生まれます。では、そのドラマとは何なのか、今回はミルガウスの116400GVを主役にお伝えしたいと思います。

116400GVとは?

 116400GVは、2007年に登場したロレックスのミルガウスの型番。その際、116400と、116400GVが登場したのですが、「GV」は何を意味するのかというと「緑色の風防(ガラス)」であります。  高級腕時計といえば、一般的には無色透明の風防が装着されていますが、116400GVには、あえて緑色をした風防が採用。2007年にデビューした116400GVは、黒文字盤のみでしたが、7年後、2014年にはZブルー文字盤が追加されています。  この世代のミルガウスには4種類があり、2007年に登場したのが以下の3つ。 ・116400白文字盤 ・116400黒文字盤 ・116400GV黒文字盤  そして、2014年に登場したのが以下の1つです。 ・116400GV Zブルー文字盤  今回は、116400GV黒文字盤を主に取り上げるため、以下「116400GV」は黒文字盤を指します。
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デビュー時の背景
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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