ライフ

余命わずかの人に寄り添う“終末期ケア”の悲痛。生きた証が消えていく

末期がんで酒とタバコをやめなかった男の最期

 身寄りがなく、酒とタバコを最期まで愛し続けるために自宅に戻ってきた男性。身長が高く、とても恰幅がよかったために、歩けなくなった彼を移動させることが重労働だったようだ。そんな自分の意思を貫いた人だからこそ、日に日に衰えていく姿に心打たれたという。 「最初のうちは、訪問するたびにベッド脇にあるテーブルの上にお酒の空き缶や吸い殻、食べたカスが散乱していました。その掃除も大変ではあるのですが、それが彼の"生きている証"なので、ターミナルケアを行う私としては、ゴミが出ることすら嬉しかったのです」

行くたびに汚れなくなっていく部屋

 最期の最期まで自分が好きだった酒とタバコを嗜みたいと語っていたが、余命宣告をされていた彼に残された時間はそれほど長いものではなかった。 「徐々に元気がなくなり、最終的には大好きだったお酒もタバコも口にしなくなりました。あれだけ汚かった部屋が行くたびに綺麗になっていくけど、それは整理整頓できるようになったからではなく、我々が綺麗にした部屋を『汚す力がなくなっている』ということ。彼の"生きている証"がなくなっていき、余命宣告からちょうど1ヶ月後に亡くなりました。最期まで自分の生き方を貫いた人、そしてその生き方ができなくなって迎える死を目の当たりにして、色々と考えさせられることがありました……」
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トラウマになってしまうヘルパーも…
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お酒は飲めなくてもおつまみ大好き。趣味はゴルフ・筋トレ・パチンコ・神頼みの自称清楚系純情女子ライター。長所は諦めが悪いこと。「なせばなる」「なんとかなる」をモットーに、何事にも全力で取り組みます!  Twitter:@minnapikapika

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