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土地の売買で700万の大損も…。正直“じゃない”不動産屋の実態

不動産トラブルが多い理由

不動産イメージ

写真はイメージ

 累計発行部数220万部を突破した漫画『正直不動産』がこの春NHKでドラマ化され、不動産に対する注目が集まっている。この漫画は、不動産会社で働く主人公がひょんなことから嘘を付けなくなり、客に対して嘘偽りなく営業していく物語。漫画のストーリーだけでなく、不動産の知識や不動産業界の裏側を知ることができることも、人気を集めている要因なのだろう。  人間が生きていくために必要な「衣・食・住」の1つに大きく関わる不動産業界は、大人なら誰しもがお世話になっている業界だ。しっかりとした知識がない素人でも門を叩かなければならないからこそ、多少なりとも問題にみまわれたことがある人が多いのではないだろうか。今回はそんな不動産に関するトラブルを紹介したい。

土地の売却で大損しそうになった89歳男性

 まずは土地の売却についてのトラブルについて、愛知県在住の大村さん(50歳男性)に話を聞いた。彼は千葉県に住む89歳の父親の土地を巡って大変な思いをしたと語る。 「離れて千葉県に暮らす89歳の父から『千葉県に保有している土地を売る』と連絡がありました。詳しく話を聞いてみると、昔からの付き合いがある不動産屋と、すでに土地売却に関する話を進めているようでした」  大村さんが連絡を受けた際には、既に金額の提示まで終わっていた。不動産屋から提示された買取価格は800万円。父親はかなり乗り気だったが、大村さんは違和感があった。 「父が不動産屋から高級なお寿司をご馳走になりながら商談をしたというんです。不動産屋の方にご飯をご馳走になるなんて、それも高級なものをいただくなんて明らかに怪しい話。相手によほど良い条件なのではないかと思いました。また、私の妻が不動産に少し詳しくて、土地の買取金額が800万だという話をしたら、それはおかしいと言うんです。『土地の規模と立地を考えたら、絶対にもっと価値があるはずだ』と……。いてもたってもいられなくなり、愛知から千葉の父のもとへ出向きました」
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寿司を奢った不動産屋は憤慨
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お酒は飲めなくてもおつまみ大好き。趣味はゴルフ・筋トレ・パチンコ・神頼みの自称清楚系純情女子ライター。長所は諦めが悪いこと。「なせばなる」「なんとかなる」をモットーに、何事にも全力で取り組みます!  Twitter:@minnapikapika

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