更新日:2022年06月13日 19:24
お金

「餃子の王将」値上げラッシュの苦境に“逆王手”をかける過去最高売上のナゾ

王将でしか食べられないメニューと味

餃子

写真はイメージです

 餃子の王将の現状を見ると、料金に見合ったサービスを提供し、セールやキャンペーンによる戦略的な面での工夫があれば消費者は離れていかない可能性が非常に高いということにもなります。この点は他の企業でも参考にできる点と言えるかもしれません。  長年のデフレによって私たちは安さを求める習慣が定着しています。しかし、それはともすると「安かろう悪かろう」の粗悪品を生み、それを受け入れるサイクルを作ることにつながることもあります。  値上げでも、そこでしか食べられないメニューと味があれば顧客は離れないのです。  一周回って、「ちゃんとしたものをつくる」を徹底すれば、餃子の王将のように値上げの波に対しても抗える。王将モデルは、すべての企業にとって重要な示唆を与えてくれるのではないでしょうか。 <文/馬渕磨理子>
経済アナリスト/一般社団法人 日本金融経済研究所・代表理事。(株)フィスコのシニアアナリストとして日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでベンチャー業界のアナリスト業務を担う。著書『5万円からでも始められる 黒字転換2倍株で勝つ投資術』Twitter@marikomabuchi
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