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北野日奈子「まだセクシーというものがわからない」乃木坂卒業後の新境地

自分を大事にできれば人も大事にできる

――SPA!世代でもある中年サラリーマンの心がくじけそうになったとき、北野さんだったらどんなふうに声を掛けますか? 北野:うちのお父さんが同じ世代なんですけど、家で疲れている姿を見ると「1回サボってみたらラクになるよー!」ってよく声を掛けるんですよ。ただ私は、たまたま乃木坂46に入って、アイドルを卒業してからも舞台に出会えて新しい発見や刺激がある。すごく恵まれた環境で生きているなって思うんです。だから世のサラリーマンの方からすると、「いつも楽しいって思えて気楽な女だな~」って言われちゃうかもしれないけど(笑) ――そんなことはないですよ。 北野:私が経験したうえで言えることは、人はまだ頑張れるときにしか、「頑張りたい」って言葉に出せないと思う。だから今、自分が近くの人に頑張りたいって言えない状態だったら人生は長いですし、少し休憩をしてもいいのかなって。私もお父さんが家族のために一生懸命に働いてくれている姿を見てますし、私が支えられる部分もあると思うから頼れるときは頼ってほしいですね。自分のことが大事にできれば、人も大事にできるじゃないですか。だから、自分の心に耳を傾けることも大事にしてほしいです。 ――そんな家族思いの北野さんですが、一生結婚しない宣言をしているのは本当? 北野:はい(笑) ――今も思いは変わらず? 北野:そうですね。だから本当に小夏さんを演じるのが難しいんです(笑)。結婚とか子供が本当に考えられないので。

宇宙人と出会いたい!?

――「そう考えちゃう自分は宇宙人なのかもしれない」っていうのも仰っていましたよね。 北野:そうなんですよ。こないだも仲の良い友達が結婚して、彼が大阪に転勤になるから一緒に引っ越しちゃったんです。その子も実家住まいだったんですけど、「家族と一緒に住むのをやめて彼についていくの!? 私は考えられない!!」って感じちゃって。乃木坂も結婚したり、子供がいる先輩も増えてきて、どんどん生きていく軸が変わっていくと思うので。なんとか私も宇宙人のようなパートナーを見つけて仲良くできるようにしなきゃと(笑) ――宇宙人をちゃんと扱える男性じゃなくて、宇宙人を見つけるんですか!? 北野:宇宙人同士のほうがいつまでも飽きずに楽しく過ごせそうだし、おばあちゃんとおじいちゃんになっても仲良くできるのかなーって(笑) ――なるほど(笑)。7月には26歳を迎えますね。改めて、今後の目標や理想の自分を教えてください。 北野:今までアイドルとして生きてきて元気を与えるみたいなイメージだと思うんですけど、乃木坂46での9年間を振り返ると、私が元気や愛情をもらってばっかりだったなと感じています。そういうことを学んだので、これからは私が愛を与えられる側になれるように頑張りたいです。大人な女性というよりも、中身のある人間になりたいですね。 ――プライベートでやりたいことはありますか? 北野:沖縄に1週間ぐらい行きたい! 乃木坂を卒業した相楽伊織が車の免許を取ったから、一緒に旅行の計画をしていて。私の舞台が終わってからになりそうですけど、ぜひ実現したいです。 取材・文/吉岡 俊 撮影/武田敏将
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