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パチンコ業界への影響は? 玉無し「スマート遊技機」が今秋ついに導入

30年前のCR機導入と似た構図

 ただスマパチ・スマスロを導入に際しては、当然ながらホール側は遊技機以外のシステム面で新たな設備負担が必要になり、さらにクギ曲げもできないんじゃ利益を取れないよという声がホールから出るのも予想できます。それでも不正対策、依存症対策をうたうスマパチ・スマスロの導入はメーカー側としては積極的に進めたい。  それならアメとムチではないですけど、コストがかかってもなおホール側が導入したくなるようにすればいいとなるのは自然の流れ。  思えば同じようなことが、30年前にもありました。常に脱税ランキングの上位に顔を出していたホールに対し、せめて売上げ面だけでもクリアにしようという目的で導入されたプリペイドカードです。  これも導入には多大な設備投資が必要であっただけに、それまで業界とは無縁だった大手有名企業が参画し、そして元警察官僚の政治家が暗躍したのになかなか普及が進みませんでした。  しかしプリペイドカード専用機(CR機)に確率変動という合法的な連チャンが認められ、同時にそれまでの現金専用機のグレーながらも人気の秘密だった連チャンが全面的に禁止されたことで、爆発的にプリペイドカードが普及することになりした。

スペックの緩和と打ち止め機能

 今回のスマスロ・スマパチもスペック面が緩和されており、スマパチでは大当り確率の下限が1/320から1/350になると同時に、新しい形の時短が搭載。スマスロでは有利区間のゲーム数が撤廃と、ゲーム性の幅が格段に広がると団体関係者は話していましたが、要は今まで以上に射幸性の高い「出る」機械が作れると。  依存症対策がスマパチ・スマスロの目的のひとつであるだけに矛盾するとも思いますが、その点についてはメーカー団体として抑制するそうなので信じておきましょう。ただ射幸性を上げれば、離れていったファンが戻る可能性もあるだけに、これはなかなかさじ加減が難しいところ。  新規則施行後の6号機で壊滅的な状況になっているパチスロは特に、有利区間撤廃と6.5号機からの差枚数という解釈で、一撃1万枚という出玉も可能になっただけに、どれくらいのものが出てくるのか楽しみですけど。  最後に1点、スマパチ・スマスロ(だけではなく全てのパチンコ・パチスロにですが)ともにコンプリート機能という、いわば機械側による打ち止め機能が実装されます。パチンコはMY95000発、スマスロではMY19000枚(※MYとは最も吸い込んだ状態からカウントされる出玉数)でコンプリートとなり、あらかじめ遊技者に報知したうえで到達したら遊技がストップ。なかなか出ないような数字ですが、もしかしたらこれが射幸性の抑制についての切り札なのかもしれません。  色々と期待したくなりつつ、でも業界活性化の切り札だと団体関係者が口にするほどのものになるのが一抹の不安も感じてしまうスマート遊技機。ホールに導入されるのはスマパチが来年春、スマスロは今年の秋だそうです。 文/キム・ラモーン
ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。
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