エンタメ

SKE48 古畑奈和「“悲しい顔は見せない”が私のポリシー」

 9月24日(土)に愛知・日本ガイシホールで開催される卒業コンサートを控えているSKE48の古畑奈和が、8月24日(水)に卒業楽曲を収録したソロシングル「ひかりさす」をリリース。  ’11年にSKE48に5期生として加入し、SKE48のシングル「FRUSTRATION」(’19年)ではセンターを務め、AKB48グループの“選抜総選挙”では最高14位を獲得するなど、グループの中心メンバーとして活躍してきた古畑。卒業楽曲をソロシングルとしてリリースするのは、グループ初の試みとなる。 「最後の大きなプレゼント」(古畑)と語る卒業楽曲「ひかりさす」に込めた思いや最後のMV撮影でトライしたこと、さらに11年間活動してきた古畑のアイドルとしてのポリシーなどについて話を聞いた。

“人に任せる”ことも覚えてみようと思って

――まずは卒業楽曲の「ひかりさす」について、ゴスペラーズの黒沢薫さんにプロデュースしてもらうことになったいきさつからお聞きしたいと思います。 古畑 「第3回AKB48歌唱力No.1決定戦」ファイナリストによるユニット、Nona Diamondsを黒沢さんがプロデュースしてくださったとき、楽曲がいいなって思ったんです。人柄も、最後までやるって決めたことに対してすごい熱量で向き合ってくれたり、私たちにもいろいろなことを教えてくれたり…すごくいい人だなって(笑)。 Nona Diamondsのときに卒業を意識していたわけじゃないけど、卒業楽曲は黒沢さんがいいなと思ってたから、やってもらえないですかってお声がけしました。 ――確かに、Nona Diamondsのときの舞台裏映像を見ると、褒め上手なイメージがありますね。 古畑 そう! 乗せるの上手なんですよ。私もそういうのにすぐコロッといっちゃうから(笑)。でも、本当に丁寧で真面目な方で、やっぱり11年間やってきた分、卒業楽曲って私にとってすごく大きなものというか、大事だなって思っているし、私からファンの方にできるプレゼントじゃないですか。 最後の大きなプレゼントが卒業コンサートと卒業楽曲だから、もう任せられるのは黒沢さんしかいないと思って。きっと黒沢さんだったら、本気で、愛を持ってやってくださると思ったのでお願いしました。 秋元(康)先生には今までいろんな曲をもらってきたし、写真集の帯のコメントももらったし、勝手にいろんなプレゼントをもらった気になっていたので、今回はまた新しいことにチャレンジしたいなって気持ちもありました。 最後の最後までみんなと違うことに挑戦し続けるのってカッコいいなと、SKE48のシングルのカップリング曲という形じゃなくて、ソロシングルという形で出せるのはうれしく思います。

セリフかラップかの選択で

――どういうイメージからこの曲を作り始めたんですか? 古畑 最初に黒沢さんと打ち合わせをさせてもらって「どんな言葉を使いたい?」って言われたときに、私は「サヨナラじゃない」「これで終わりじゃないよ」ってことはファンの方に伝えたいと決めていたので、それをお伝えしました。 ――歌詞がかなりストレートな表現だなと感じたんですが、それもそういうお願いをしたんですか? 古畑 はっきりとお願いしたわけじゃないですけど、気持ちを伝えたいというのは大前提としてあったので、そこを汲み取ってくれたのかなって思います。お願いしたのは1つだけ、「セリフかラップのどっちかを入れたいんだけど、どうする?」って言われたときに、「セリフで」って。そこだけはお願いしました(笑)。 ――制作中に黒沢さんから言われて印象に残っていることはありますか? 古畑 「古畑さんとか、48グループにも歌える子がいることを知ってもらいたい」っていう熱い思いが、黒沢さんから届きましたね。「本当に古畑さんの歌にはいいものがあるって思ってるから、とにかくそれを世に出したいよね」って言ってくださって。「転がされてる?」って思いながら(笑)、ありがたいなって。 すごいじゃないですか、黒沢さんにそんなこと言ってもらえるのって。光栄中の光栄なので、その言葉を頂けた分、頑張りたいなと思いました。何年後かに黒沢さんが「何であの子に楽曲提供したんだろう?」って思わないようにしたいなって思います。 ――MVも打ち合わせでイメージを伝えて、撮影に入って、という流れで制作していったんですか? 古畑 MVも打ち合わせは事前にあったんですけど、今回は「全部任せます」って言いました。今までだったら、ああしたいこうしたいっていうのがあったと思うんですけど、“人に任せる”っていうことも覚えてみようと思って。 今までももちろんスタッフさんに頼ってきた部分はあるけど、あんまり最後の決断を人に委ねないというか、自分で進めて、自分で決めるっていうことも結構多かったりしたのんで、全部任せてみるっていうのもありだなと思って。 11年間やってきたスタッフさんへの信頼がそこにあったので、信じてみようと思って「全部任せます」って言って、打ち合わせも「いいね!」みたいな感じで聞いてました(笑)。 ――今まで自分で決めてきた分、制作期間中はそわそわしたりはしませんでしたか? 古畑 ちょっとしましたけど、完成したときに良いものができる未来を描いて監督さんも頑張ってくださったと思うので、そこは全然。でも1つだけ、元々ダンスシーンは白い私服衣装で撮る予定だったんですけど、そこだけ「ドレスで踊りませんか?」って言って変えてもらいました。
次のページ
“アイドル・古畑奈和”のポリシー
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ