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「防災喫煙所」が地域貢献の新たな場に!喫煙所から始まるユニークな防災対策

全国初の防災喫煙所がオープン

 JTがこの度、全国で初めて東京都墨田区に、「防災喫煙所“イツモモシモステーション”」を誕生させた。この取り組みは、2022年7月にJT東京支社が東京都より避難場所に指定されたことを受け、墨田区内の喫煙所2ヶ所をリニューアルし、防災情報を発信したり、防災設備や備蓄品の整備等それぞれのロケーションに合わせて、喫煙所から防災の取り組みを推進していくというプロジェクトだ。  今回のリニューアルでは、JTがこれまで以上に地域防災の取り組みを強化していく狙いがある。具体的には、都墨田区と連携し、区の防災情報や防災時に役立つ情報等を喫煙所の外装内装の双方に掲示することで、喫煙者、非喫煙者関わらず、防災情報を確認できる。名称は、“いつも”の喫煙所に、“もしも”の際に役立つ防災機能を加えた「防災喫煙所“イツモモシモステーション”」と呼称し、本年9月1日(防災の日)から利用可能となった。JTとしては、街の喫煙所に防災機能を付与することで、新しい価値を生み出したい。デザイン仕様としても新たな機能性のある喫煙所として完成した。

防災喫煙所の全貌が明らかになった

 この、防災喫煙所“イツモモシモステーション”のメディア内覧会が8月31日、都内で開催された。“イツモモシモステーション”を入っていくと、喫煙できるスペースと大きな灰皿が1つに、周囲の壁は4コマ漫画のイラストを使用した視認性が高い防災情報POPが掲示されていて、かつてはヤンキーが溜まり場で喫煙しているダークなイメージとは大きく一変した印象を受ける。安全性と環境に配慮、相次ぐ健康志向の高まり等、ただ灰皿が置いてあるだけの喫煙所が、果たしてどこまでこれからの成長を遂げることができるのか、とても楽しみな感じがした。 「喫煙所を活かして、地域防災の新しい価値をつくりだしたい」と、JT担当者は語る。最近は街でたばこを吸える場所がめっきり少なくなり、たばこ税の値上げも幾度となく行われている。市販されているたばこの銘柄もここ数年では新しく様変わりをし続けている。このような状況下にあって、この防災情報を喫煙中に喚起する防災喫煙所“イツモモシモステーション”としては、各地域の様々な防災情報やリスクに応じた、きめ細やかな情報提供に期待の幅が広がることだろう。
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3社のコラボレーションにより誕生
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ライター/ラウンダー/リサーチャー 立教大学卒業。出版社勤務後、ゼネコンを経てフリーランスとして10年間活動中。専門は取材ライティングと市場調査で、趣味は食べ歩き。特技は水泳とドラム。

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