東大受験を控えた学生たちに対して、東大受験計画の発起人である桜木建二が「どのように夏休みを過ごすべきか」について説いている場面。夏は受験の天王山。受験生である二人にとって、何よりも重要な局面ですが、桜木は「計画を立ててはいけない」と強調します。 　もちろん困惑する生徒たち。「どうして計画を立ててはいけないのか？」と質問します。 　その理由は、「遂行できない計画を立ててしまいかねないから」でした。夏休みといえば、一般的には40日程度と比較的長い期間をどう過ごすか考えることになります。 　計画立てに慣れていない段階で、いきなりこのような長期スパンの計画を考えると、自分の理想が詰まったとてもやりきれない無茶な計画ができてしまうのです。 　それでは、最初から緩く計画を立てればいいのか？　というと、それも違います。彼らは最初からあまり余裕がない中でやっているので、緩い計画では到底間に合いません。 　これに対して桜木が出した案は「コンビニの出店計画からヒントを得る」というものでした。コンビニチェーンは1号店の出店から成功のためのノウハウを得て、これをモデルケースとして全国的に拡大していくものだといいます。 　つまり、ひとつひとつ細かい計画を立てて、これから計画遂行のノウハウを獲得し、全体的な計画に役立てていけばいいというのです。 　それでは具体的に何をすべきか。これは「毎日のノルマを設定すること」で解決されると強調します。