ライフ

偏差値37だった私が東大に現役合格できた理由「最も大事な勉強法はスケジュール管理」

東大以外の選択肢は?

東大生 ですが、なぜ東大だったのでしょうか? 世の中には東大以外にも多くの大学があります。もちろん、偏差値的にも東大に負けないような大学だってたくさんあります。受験を志す人が周りにあまりいない環境で、なぜ彼女は、東大を選んだのでしょうか。 「もちろん、最初は東大以外も考えていました。ですが、東大の『入学後に進路を選べる』という点がとても心に残ったんです」  東京大学には「進学振り分け」という制度があります。東京大学に入学した学生たちは、ひとまず全員が共通の「教養学部」という学部に振り分けられます。この学部での生活は2年間続くのですが、この2年間の成績や、志望する学部学科、その倍率などによって、3年次以降での専門科目が決定されるのです。

東大の「進学振り分け」が魅力的に

 これは、成績が良くなければ希望の学科に行けないというリスクをはらむ半面で、逆を言えば「成績さえよければ、例えもともと文系入試で入学した学生であっても医学部医学科へ進学できる」という大きな可能性を秘めた制度でもあります。多くの東大生が入学後も学業に打ち込み続けるのは、そうしなければ、自分の希望学科に入学することが叶わなくなってしまうからなのです。  高校生当時の松島さんには、「今の自分に見えている世界は狭いものだ」という思いがあったと言います。日常のすべてが専門になりうるというのに、いま自分に見えている狭すぎる選択肢の中から選ぶのは、とてももったいないと思えたというのです。  それならば、東京大学に行って、大学生になった自分の、すこし高くなった目線から、専門的に学ぶ内容を選んでみよう。それからでも遅くはない。彼女の目には、東京大学の進学振り分けがとても魅力的に映ったのだそうです。
次のページ
偏差値37からの勉強法
1
2
3
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

東大式節約勉強法東大式節約勉強法

目標達成のための最短ルート、最小コストの具体的な方法が満載


人生を切りひらく 最高の自宅勉強法人生を切りひらく 最高の自宅勉強法

週3バイトしながら東大に合格した著者が明かす「最高の勉強法」


東大合格はいくらで買えるか? (星海社 e-SHINSHO)東大合格はいくらで買えるか?

東大生100人調査でわかった教育投資の正解 (星海社 e-SHINSHO)


記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ